ロシアで何が起こるのか
バイエルンに所属するドイツ代表GKマヌエル・ノイアーはジャンルイジ・ブッフォンやダビド・デ・ヘアらと並んで世界最高クラスのGKと称賛を集めてきた。ポジション争いが激しいドイツ代表の中でもノイアーは絶対的な存在であり、前回の2014ブラジルワールドカップでもパフォーマンスは圧巻だった。
ところが、その牙城を崩そうとする者が現れてきた。バルセロナ所属のマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンだ。昨季までは実力が過大評価されているといった厳しい意見もあったが、テア・シュテーゲンは今季バルセロナの絶対的守護神として最高のパフォーマンスを見せている。バルセロナが少ない失点数で戦えているのも、テア・シュテーゲンの存在があればこそだろう。
スペイン『MARCA』もテア・シュテーゲンの能力を高く評価しており、「今年は疑いようもなくテア・シュテーゲンの年だった。彼のパフォーマンスはノイアーを脅かすものだ。これまでノイアーからポジションを奪うのは不可能と思われていたが、今ではそうは見えない」と伝えている。
ノイアーは怪我が重なっており、今も年内の復帰は難しい状況だ。もちろんロシアワールドカップ本番でノイアーとテア・シュテーゲンのどちらを選ぶかは指揮官ヨアヒム・レーヴに委ねられるため、まだどうなるかは分からない。しかしノイアーの状態が復帰後も上がらないようであれば、テア・シュテーゲンがその座を奪い取る可能性もあり得る状況となってきている。