ハジ、キエーザ、シメオネ 偉大な名を受け継ぐ若き才能たち
フィオレンティーナは16日、ジェノアからU-23アルゼンチン代表FWジョバンニ・シメオネを獲得したことを発表した。移籍情報サイト『transfermarkt』などによると、契約期間は2022年までの5年間で、移籍金は1500万ユーロ(約19億円)とのことだ。
現在22歳のジョバンニ・シメオネは、現在アトレティコ・マドリードの指揮官を務めているディエゴ・シメオネ監督の長男。アルゼンチン代表の各年代でプレイしており、昨夏に開催されたリオ五輪でも3試合に出場していた。
一方、クラブでは母国の名門リーベル・プレートの下部組織出身で、2013年にトップチームデビューした。その後、バンフィエルドへのレンタル移籍を経て、2016年8月にジェノアへ加入。自身初の海外挑戦の地にイタリアを選んだ。そして、昨季はセリエA1年目ながら35試合に出場。第14節のユヴェントス戦で2ゴールを挙げるなど、シーズン通して12ゴールを記録した。今季も13日に行われたコッパ・イタリア3回戦のチェゼーナ戦で貴重な同点ゴールを挙げており、能力の高さを証明している。
フェデリコ・ベルナルデスキやボルハ・バレロ、マティアス・ベシーノなど、今夏の移籍市場で主力を一斉に引き抜かれているフィオレンティーナ。彼らの退団に加え、現在は昨季公式戦20ゴールを挙げたニコラ・カリニッチのミラン移籍が噂されており、戦力ダウンが危惧されている。一方で、ルーマニア史上最高の選手と言われるゲオルゲ・ハジの息子ヤニス・ハジや、イタリア代表で活躍したエンリコ・キエーザの息子フェデリコ・キエーザなど、若手への期待が大きいのも確かだ。
はたして、新戦力シメオネを始めとするフィオレンティーナの若き才能たちは、退団した主力の穴を埋めることができるのか。新シーズンは『2世トリオ』が勝利の鍵となるかもしれない。