クロップに続きペップも契約を延長? シティを率いる名将に今後期待する3つのポイント

マンチェスター・シティとの契約を延長する可能性があるジョゼップ・グアルディオラ photo/Getty images

ペップは16-17シーズンからシティを率いている

先日、プレミアリーグで2位のリヴァプールが指揮官であるユルゲン・クロップ監督と2026年までの契約延長に合意したと発表した。この発表はプレミアリーグに大きな影響をもたらす。今のリヴァプールはどのクラブにも勝つ可能性を持つ数少ないチームで、今季はプレミアリーグ、CL、FAカップ、カラバオカップの4大タイトルを制することができる唯一のクラブである。クロップが契約を延長することでのこの強さは保たれることになる。

クロップが契約を延長したとなれば気になるのはライバルのマンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督の今後である。現状は来季の2023年までの契約であり、過去のインタビューでは代表チームを指揮したいとの発言もあった。

英『Sky Sports』によれば2025年までの契約に合意したと報じている。以前から延長の可能性を報じられていただけに、これで決まりとなるか。

ペップと延長することになれば、今と同じくリヴァプールと張り合えるだけでなく、多くのメリットをチームにもたらすことができる。

一つは若手の育成だ。ペップはフィル・フォーデンをここまで大事に育て今ではチームに欠かせない存在にまで成長させた。前線であればどのポジションでもプレイできるユーティリティ性は魅力の一つであり、ゴール、アシストにつながる決定的な仕事もできる。フォーデンに続く存在としてジェイムズ・マカティやコール・パルマーといった逸材はおり、彼らをどのように主力に育てるのかは気になるポイントである。

二つ目に加入濃厚とされるボルシア・ドルトムントのアーリング・ハーランドをどう起用するかは気になるところだ。基本的には3トップの中央でのストライカー起用となるのだが、現状ではフィル・フォーデンら本職のセンターフォワードではない選手を配置し、ゴールを量産している。この形は前線で流動性が生まれ、チャンスを多く作ることに成功している。その反面、ボックス内で強さを発揮できる選手やゴール前での高さのなさがデメリットになることもあり、一長一短だが、2シーズン近くこのパターンからゴールを奪ってきた。それを継続するのか、ハーランド用に組み替えるのかは気になるところだ。

このままいけばベテラン勢の世代交代をペップが行うことになる。フェルナンジーニョが抜ければ最高齢はカイル・ウォーカーやイルカイ・ギュンドアン、リヤド・マフレズらの31歳になる(スコット・カーソンは除く)。選手寿命も延びており、レアル・マドリードのルカ・モドリッチのように30代後半まで躍動する例もあるが、いつ急にパフォーマンスを落ちるかは分からない。そうなった際は対応が難しく、ペップの手腕が試されることになる。


クロップに続く形で契約延長が発表されることになりそうなペップ。シティにとっては非常に重要な事柄であり、続報を待ちたい。

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