天敵・柏レイソル撃破に韓国が沸く 「五輪を選ばなかった人もいるが、歴史に残るゲームを見た」

柏はまさかの逆転負け photo/Getty Images

柏は全北現代を得意にしていたが……

完全に柏レイソルがリズムを掴んだはずだった。13日に行われたAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節で全北現代と対戦した柏レイソルは、前半だけで2点のリードを奪った。過去に全北現代相手に5勝1分と大きく勝ち越していることもあり、このまま柏がアウェイで白星スタートを切れると確信したサポーターも多かっただろう。

韓国『スポーツソウル』も前半は柏の速攻に対処できなかったと苦戦を認めており、柏がペースを握ったのは間違いない。ところが、韓国代表監督の経験もある全北現代の指揮官チェ・ガンヒは後半開始と同時に2枚の交代カードを切った。1枚は前半に右サイドを柏に自由に使われたと分析し、右サイドバックのチェ・チョルスンを下げた。さらに攻撃に変化を加えるべく38歳のベテランFWイ・ドングクを投入。結果的にはイ・ドングクが2得点を決めたため、交代策は完璧に当たったことになる。

柏はやり方を変えた全北現代に上手く対応できず、失点を重ねてまさかの逆転負けを喫した。これまで全北現代との相性がよかったことを考えると、逆転までされると予想した者は少なかったはずだ。同メディアも交代カードを積極的に切らないタイプが多い韓国人監督の中で、チェ・ガンヒの思い切りの良さが流れを変えたと勝利を喜んでいる。
現在韓国では平昌冬季五輪が行われており、そちらに関心が集まるのも無理はない。その中で8000人を超える観客が集まったが、同メディアは「冬季五輪を選ばなかった人もいるが、無駄足ではなかった。この日観戦に訪れたファンは歴史に残るゲームを見ることができた。天敵柏を捉え、試合がドラマチックに変化する珍しい逆転劇を見た」と伝えている。

柏にとっては嫌なスタートとなってしまい、メンタル的に引きずってしまう恐れもある。全北現代とは相性が良かったが、今回は思い切った戦術変更を仕掛けた相手指揮官の方が上手だったか。





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