“世界最高のセンターバック”が誕生する予感? インテルを支える22歳DFが見せる成長

インテルで活躍するシュクリニアル photo/Getty Images

1対1も強く、ファウルも少ない

今季からジョアン・ミランダの相棒を務めているインテルDFミラン・シュクリニアルがここまで活躍すると予想していた者がどれだけいただろうか。近年のインテルはミランダの相棒探しに苦戦し、なかなか良いセンターバックを見つけることができなかった。しかし、今夏サンプドリアから引き抜いたシュクリニアルはここまで見事なパフォーマンスを見せている。

特長的なのは1対1の強さだ。187㎝と欧州のセンターバックとしてはそれほどサイズのある選手ではないが、1対1の対応に優れている。データサイト『WhoScored』によると、ここまでシュクリニアルは1試合平均2.2回のタックル、1.2回のインターセプト、4.8回のクリアを記録している。

さらに注目すべきは、ファウルの数が少ないクリーンなDFであることだ。ここまでファウルは15回となっており、イエローカードも1枚もらっただけだ。セリエAではゴンサロ・イグアインやドーリス・メルテンス、エディン・ジェコなど厄介なストライカーも多いが、クリーンなプレイで守備ができていることは評価されるべきだろう。
パス成功率も91.4%と高く、足下の技術も決して悪くない。派手なフィードなどを蹴る選手ではないが、確実に味方へと繋ぐことのできる選手だ。セットプレイから得点を狙うことも可能で、インテルは実に優れた補強をしたと言えよう。

あとはこのパフォーマンスをシーズンを通して継続するのみだが、シュクリニアルはワールドクラスのセンターバックへ成長していけるのか。隣にベテランのミランダがいることも心強く、セリエAで輝きを放つ若きセンターバックに世界が注目し始めている。

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