「最もネイマール退団の影響を受けた男」 17試合で5ゴールと苦しむ”世界最高の点取り屋”

今季は想像以上に苦しむスアレス photo/Getty Images

バルセロナ自体は好調だが……

今夏にはFWネイマールがパリ・サンジェルマンに移籍したものの、バルセロナは開幕直後から好調を維持している。新指揮官エルネスト・バルベルデの下で再びポゼッションを軸としたサッカーを展開しており、守備面も安定。エースのリオネル・メッシも爆発している。しかし、昨季まで得点を量産していたFWルイス・スアレスに元気がない。

ここまで17試合プレイしてたったの5得点に留まっており、昨季までMSNの一員として得点を量産していた姿はどこかへ消えてしまった。英『Daily Mail』は、そんなスアレスを「最もネイマール退団の影響を受けた男」と呼んでいる。

昨季は前線にMSNが君臨し、右にメッシ、左にネイマール、中央にスアレスが入っていた。スアレスは両サイドから次々とチャンスボールが送られてくるため、得点を奪うことに最大限集中できる環境にあった。しかし今季はMSNが解体されてポジションが流動的になり、スアレスがワイドに開いてボールを受ける機会も増えた。同メディアはこれがスアレスにとって効果的ではないと見ており、ゴールから離れた位置でボールに触る現状を問題視している。
加えてMSNを擁していた時のバルセロナはシンプルに縦へ展開していくスピーディーな攻撃も多かった。カウンターアタックにも威力があり、これもスアレスにとってはやりやすかったのだろう。しかし今季は中盤を4枚にしたシステムを採用するケースも多く、縦へシンプルに展開するケースは減った。同メディアは「攻撃の主役が前線から中盤に移った」と伝えており、スアレスが中盤やメッシを活かすための脇役的存在になってしまったことも得点数減少の一因と捉えられている。

同メディアは負傷離脱しているウスマン・デンベレが復帰し、再び[4-3-3]を選択するようになれば状況は変わるかもしれないと期待をかけているが、現状のスタイルではスアレスの得点数が爆発的に増えることはないとの予想を展開している。世界最高の点取り屋の1人スアレスにとっては正念場といえる状況で、珍しく得点を奪うことに苦労している。

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