レアルで味わった様々な誘惑
若い頃からビッグクラブの注目を集め、かつてはレアル・マドリードでもプレイしたオランダ人MFロイストン・ドレンテを覚えているだろうか。2007年にフェイエノールトからレアルに加入したものの、思うような活躍はできず2012年に退団。今年2月には29歳の若さで現役引退を表明し、音楽活動に専念している珍しいキャリアを歩んだ人物だ。
スペイン『MARCA』によると、ドレンテはサッカーを心の底から楽しめなかったことが理由で現役を引退したとのだという。若くしてレアルに加入したドレンテには様々な刺激があったようで、当時のことをインタビューで振り返っている。
「29歳でやめたのはハッピーじゃなかったからだ。疲労感があって元気もなく、絶望感もあった。キャリアは充実したものじゃなかったし、やめる決断をしたんだ。代理人との間にも問題はあった。名前は出したくないけど、フットボールの世界には誠実ではない人たちも多くいるんだ。多くの人たちが僕を利用し、間違った方向に引っ張ろうとした。だから最後の数年は代理人を置かないことにしたんだ」
「夜の街に出かけたか?それはyesだ。毎晩ではないが、よく出かけたよ。時にはコソコソと出なければならなかったこともある。正しい時間ではなかったからね。毎晩Noと断るのは簡単じゃないんだ。マドリーの選手には数多くの誘惑があるからね。マドリードは美しい街だし、レストランも多くてパーティも盛んだった。美しい女性もいたしね」
若くしてスター軍団の一員となったドレンテは、環境の劇的な変化に対応できなくなっていたのかもしれない。その才能を存分に活かしたとは言えず、少々残念なキャリアとなってしまった。