10日に国際親善試合が行われ、日本代表がブラジル代表と対戦した(以下、代表略)。
キックオフ直後からブラジルの最終ラインにハイプレスを仕掛けた日本。一時的に相手陣内に攻め込んだものの、ブラジルがワンタッチパスやサイドチェンジを駆使して日本のプレスを空転させ、あっという間に形勢が逆転する。
急遽最終ラインを下げて堅守速攻を試みた日本だが、早くもゲームプランが狂ってしまう。コーナーキックの競り合いで吉田がペナルティエリア内でフェルナンジーニョを倒したことがビデオ判定により発覚し、ブラジルにPKが与えられる。このPKをネイマールが落ち着いて決め、日本が開始10分で先制を許した。
その後もブラジルのテンポの速いパスワークに翻弄された日本。17分にはブラジルの右サイドを突破されてクロスを許すと、ネイマールが頭で落としたボールにジェズスが反応。ボールを受けようとしたジェズスを山口が倒してまたしてもPKを与えるも、ネイマールのこの試合2度目のキックをGK川島がストップし、難を逃れた。
しかし、この川島のビッグセーブも流れを引き寄せるには至らず。直後のコーナーキックのこぼれ球を拾ったマルセロにペナルティアーク付近から強烈なミドルシュートを放たれ2失点目。さらに36分にはカウンターからブラジルにサイドを切り裂かれると、ダニーロのグラウンダーのクロスをジェズスに押し込まれ、リードを3点に広げられた。日本は流れの中でブラジルのゴールを脅かすことができずに前半を終える。
後半開始前、ハリルホジッチ監督は久保に代えて浅野を投入。サイドバックの裏のスペースを突く攻撃にシフトし、攻勢を強めていく。
そして迎えた63分、井手口のコーナーキックに槙野がヘディングで反応し、日本が一矢を報いた。
その後ハリルホジッチ監督は乾、森岡、杉本、遠藤を投入し、前線からのプレッシングを強化。ブラジルの最終ラインに圧力をかけ続けたものの、ブラジルもワンタッチパスを駆使して日本のハイプレスをいなし、勝負あり。日本は前線からの連動したプレスでペースを掴みかけた時間もあったものの、カウンターの速度やサイドチェンジのボールの質でブラジルに格の違いを見せつけられ、課題の残る敗戦を喫した。
[メンバー]
日本:川島 永嗣、長友 佑都、槙野 智章、吉田 麻也、酒井 宏樹、長谷部 誠(→森岡 亮太 70)、山口 蛍、井手口 陽介(→遠藤 航 85)、久保 裕也(→浅野 拓磨 46)、原口 元気(→乾 貴士 70)、大迫 勇也(→杉本 健勇 80)
ブラジル:アリソン(→カッシオ 46)、ダニーロ、T・シウバ、ジェメルソン、マルセロ(→A・サンドロ 58)、フェルナンジーニョ、カゼミロ、ジュリアーノ(→R・アウグスト 80)、ウィリアン(→タイソン 71)、ネイマール(→D・コスタ 71)、G・ジェズス(→D・ソウザ 58)
[スコア]
日本 1-3 ブラジル
[得点者]
日本:槙野 智章(63)
ブラジル:ネイマール(10)、マルセロ(17)、G・ジェズス(36)
参照元:youtube