得点数が不十分と批判
レアル・マドリードは世界でも最も競争の激しいクラブの1つであり、長くポジションを勝ち取っていくのは簡単なことではない。例えば最前線では、クラブはいつでもカリム・ベンゼマを1番に評価してきた。ベンゼマのバックアッパーとの立場に納得のできない選手は次々と移籍を選択したわけだが、スペイン『as』はそうした退団組の活躍に注目している。
現在ベンゼマは得点数が少ないと批判を浴びており、今季は全てのコンペティションを合わせても2点しか奪えていない。一方、ベンゼマとのポジション争いに敗れてクラブを去ったFWたちが各国で結果を出しているのだ。
まずはユヴェントスのゴンサロ・イグアインだ。イグアインもレアルでFWの1番手になれず、ナポリへ移籍。昨夏にはセリエA王者ユヴェントスに移籍し、リーグ戦で得点を量産している。今夏レアルを去ったアルバロ・モラタ、マリアーノもそれぞれチェルシー、リヨンで好パフォーマンスを維持。モラタはすっかりチェルシーのエースになっている。
数字で見ると、今のベンゼマは431分に1ゴールの状態だが、イグアインは151分に1ゴール、モラタは124分に1ゴール、マリアーノは111分に1ゴール。ウェストハムに移籍したチチャリートことハビエル・エルナンデスは238分に1ゴールだ。
昨季はベンゼマが170分に1ゴールだったのに対し、イグアインは140分に1ゴール、モラタは94分に1ゴール、マリアーノは少ない出場機会を活かして60分に1ゴールの数字を残している。これらの元チームメイトと比較してもベンゼマの得点数は不十分だ。
ベンゼマにはエースのクリスティアーノ・ロナウドの能力を最大限引き出せるとの強みもあるのだが、サポーターがそれだけでベンゼマに満足するわけはない。ゴールという分かりやすい結果を残さない限り、ベンゼマへの厳しい視線は続くはずだ。レアルは今夏にモラタを失ってしまったが、現在のフォームを考えるとベンゼマよりもチームに残しておきたい存在だったと言えるはずだ。