イタリアとブラジルの間で揺れるナポリMF 代理人が“代表選択問題”について終止符

1年半ぶりにイタリア代表復帰を果たしたジョルジーニョ photo/Getty Images

FIFAの規定上、まだセレソンを選択できるが……

イタリアとブラジル、どちらの代表でプレイするか揺れているナポリMFジョルジーニョだが、彼の代理人がこの件について言及した。

ブラジル生まれ、イタリア育ちのジョルジーニョ。ヴェローナでプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた。そして、2014年1月にナポリへ移籍すると、徐々に出場機会を増やし、2015-16から名門クラブのレギュラーに定着。今季もここまで公式戦13試合に出場しており、リーグ戦ではチームの開幕戦からの無敗に貢献している。

一方、代表ではイタリアとブラジルの二重国籍を持っていたため、後者を選択することもできたが、ジョルジーニョは前者を選択。U-21イタリア代表の招集に応じており、2016年3月に行われたスペイン代表との国際親善試合でA代表デビューを飾っている。しかし、同年5月に行われたスコットランド代表との国際親善試合を最後に代表から遠ざかっており、公式戦への出場は未だない。
好調ナポリの中盤を支えるも、ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督のもとではイタリア代表に一度も呼ばれておらず、そこに目をつけたのがブラジル代表のチッチ監督だ。FIFAの規定上ではまだブラジル代表を選択することが可能で、いつくかの伊メディアが、チッチ監督が中盤の選手層アップを図るためにジョルジーニョの招集を検討していると報じていた。

しかし先日、ロシアW杯・欧州予選プレイオフのスウェーデン戦へ挑むイタリア代表メンバーが発表され、ジョルジーニョは1年半ぶりに代表復帰。もしこの試合で出場することになれば、ブラジル代表を選択できなくなる。ジョルジーニョは25歳と若く、将来性もある。そのため、地元イタリアでは今後ブラジル代表に招集させないために今回呼んだとの噂もあるほどだ。

ただ、こういった状況の中で伊『radio crc』のインタビューに応じたジョルジーニョの代理人は「彼は今回のイタリアからの招集で確信したんじゃないかな。ヴェントゥーラ監督も『より多くのフォーメーションを持ってW杯へ行きたい』と言っていたし、ジョルジーニョにロシアへ行くチャンスを与えている。今から3月までにうまくやればその可能性がある」と述べつつ「彼はこれらの2試合(スウェーデン戦)で、間違いなく代表チームに貢献するだろう。もしプレイできなかったとしても、ブラジル代表と話し合いをする場はもう設けない」とコメント。セレソンへ(ブラジル代表の愛称)の鞍替えを否定し、アッズーリ(イタリア代表の愛称)一本に絞ることを明かした。

はたして、W杯出場がかかったスウェーデン戦との重要な一戦でジョルジーニョにチャンスは巡ってくるのだろうか。

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