欧州でスペイン勢の”支配”が終わる? マドリード勢の苦戦に危機感広がる

苦戦続くアトレティコ photo/Getty Images

CLでまさかの苦戦

スペイン勢のチャンピオンズリーグ支配は終わってしまうのか。今季の戦いぶりに不安が広がっている。

スペイン勢は2013-14シーズンのレアル・マドリード優勝から4大会続けてチャンピオンズリーグを制しており、昨季はバルセロナ、アトレティコ・マドリード、セビージャも含め4クラブを決勝トーナメントに送り込んでいる。さらにヨーロッパリーグでは2015-16シーズンまでセビージャが3連覇しており、欧州サッカーはスペイン勢が支配していた。

ところが今季はやや苦戦気味だ。チャンピオンズリーグの戦いを知り尽くすディエゴ・シメオネ率いるアトレティコが躓いてしまい、現在グループCで3位に甘んじている。このグループにはチェルシー、ローマと難敵が揃っているため、苦戦するのも仕方がないのかもしれない。しかしアトレティコはアゼルバイジャンのグラバグ・アグダムにも勝利することができず、未だ0勝だ。
スペイン『as』のアルフレッド・レラーノ氏は「アトレティコはヨーロッパリーグ行きが現実的」と主張しており、欧州の舞台でリーガのクラブが苦戦している現状を嘆いている。欧州王者レアルも今季はスタートが鈍く、今節はトッテナムに1-3と完敗。少なくとも今の戦いで再びチャンピオンズリーグを制するのは難しいだろう。

バルセロナは安定しているが、マドリードの2クラブに元気がないのはスペイン勢にとって問題だ。同氏はリーガの支配が終わる可能性があると危機感を抱いているようで、今季はこれまで見せてきた圧倒的な強さが感じられない。今季こそ2013-14シーズンから続いてきたスペイン勢によるチャンピオンズリーグ制覇の流れがストップすることになるかもしれない。

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