チェルシー、コンテの後任に“元銀行員”監督を引き抜きか

ナポリに魅力的な攻撃を植え付けたサッリ監督 photo/Getty Images

セリエA屈指の戦術家に熱視線

今季のプレミアリーグ第9節終了時点で、5勝1分3敗の4位につけているチェルシー。首位との勝ち点差9とかろうじて優勝戦線に踏みとどまっている同クラブだが、クラブ首脳との確執が報じられているアントニオ・コンテ監督に退任の噂が絶えないなど、芳しくない状況が続いている。

こうした状況のなか、同クラブがマウリツィオ・サッリ監督(現ナポリ)の招聘を画策していることが、英『THE Sun』で話題に。同クラブがサッリ監督の契約解除金にあたる675万ポンド(約10億円)を支払う準備を整えているほか、同監督に年俸として900万ポンド(約13億円)を提示する構えを見せていることが併せて報じられた。

2015年にナポリに赴任して以降、ハイライン&ハイプレスの原則を選手たちに植え付けてきたサッリ監督。最終ラインを常時センターサークル付近に設定することでコンパクトな[4-3-3]の布陣をキープし、味方同士の距離を極限まで縮めたうえでワンタッチパスを繋いでいくその攻撃は、もはや芸術の域に達している。前述のコンテ監督やクラウディオ・ラニエリ監督(前レスター/現ナント)をはじめ、近年ではイタリア人監督の成功が目立つプレミアリーグだが、新たなイタリアの名将が同リーグ挑戦を決断するのだろうか。元銀行員という異色のキャリアを持つサッリ監督の動向に注目だ。

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