モウリーニョのやり方でプレミア制覇は難しい 「マンCがアンフィールドで引き分けを狙うか?」

マンUを率いるモウリーニョ photo/Getty Images

勝ち点1を狙う戦い方に否定的な意見も

昨季からマンチェスター・ユナイテッドの指揮を執るジョゼ・モウリーニョといえば、非常に現実的な指揮官だ。対戦相手との力量差を冷静に見極め、時には超守備的な戦術を採用することもある。今季もアンフィールドでのリヴァプール戦で守備的なサッカーを選択し、勝ち点1を拾うことに成功している。こうした現実的な戦いこそモウリーニョが各国のリーグでタイトルを獲得してきた理由でもあるのだが、このやり方には問題もある。

そう主張しているのは解説を務めるクリス・サットン氏だ。英『Daily Mail』によると、同氏はリヴァプールのような強豪と無難に引き分ける戦いを選択してしまえば、格下には必ず勝利しなければならないとのプレッシャーがかかると指摘。どこが相手でも勝ちを狙うライバルのマンチェスター・シティの方が良い姿勢で戦えているとの見解を示している。

「今週モウリーニョのアプローチの欠陥が露呈した。先週ユナイテッドはリヴァプール相手にネガティブなやり方で引き分けたが、こうしたアプローチは格下相手に毎試合勝利しなければとのプレッシャーがかかる。完璧でなければいけないんだ。対照的にシティは勝つためにプレイしている。彼らがアンフィールドで引き分けを狙うのが想像できるか?シティはチェルシーと戦った際にもプレミア王者を完璧に支配していた。モウリーニョはこれまでリーグタイトル8つを含む多くのタイトルを獲得してきたが、シティのような攻撃的なチームがいるため彼のやり方で今季ユナイテッドがリーグを制するのは困難に思う」 
モウリーニョといえば2年目に強いと評判で、今季はその2年目だ。ところが、ジョゼップ・グアルディオラが率いるマンチェスター・シティという厄介すぎる敵が存在する。マンCはここまで自慢の攻撃陣を軸に破壊的なフットボールを披露しており、この勢いを止められそうなチームは見当たらない。マンUは今節ハダーズフィールド・タウンにまさかの敗北を喫してしまったが、今のところマンCが格下相手に躓く姿は想像しづらいものがある。

アウェイでのチェルシー戦をも支配してしまうマンCの攻撃力は凄まじく、彼らはどこが相手でも勝ち点3を狙っている。モウリーニョとは異なるやり方だが、同氏はグアルディオラのやり方の方が正しいと感じているようだ。

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