イタリア代表がW杯に出場できないのもアリ? ゾラ「ドイツは失望から世界のトップに戻った」

プレイオフに回るイタリア代表 photo/Getty Images

悪夢を経験するのも悪くない

ワールドカップ欧州予選グループGで2位となり、プレイオフに回ったイタリア代表は難敵スウェーデン代表と対戦することが決定している。スウェーデン代表はグループAでオランダ代表を抑えて2位に入ったチームで、プレイオフの中でも厄介なチームの1つだ。イタリアがここで負けたとしても不思議はないだろう。

イタリアがワールドカップに出場できないとなれば悪夢だが、1度そうした悪夢を経験してみるのも良いのではないかと考えているレジェンドもいるようだ。そのレジェンドとはチェルシーなどで活躍したジャンフランコ・ゾラだ。

伊『La Repubblica』によると、ゾラはドイツ代表が過去に失望を味わったところから復活したことを例に挙げ、イタリアもそうした失望を味わうことも悪くないと考えているようだ。
「欧州予選敗退は悪夢か?そんなことはないよ。EURO2000でドイツ代表がグループで負けた時のことを私は覚えている。その失望が彼らの変化を促すことになり、ドイツは世界のトップに戻ってきた。イタリアはパフォーマンスよりも結果に集中していて、クオリティが欠けている。私の世代だと、私のポジションに7、8人は代役候補がいたんだけどね。今のイタリアはクリエイティブな選手の育成に苦労している。スペインや他国には多くのファンタジーを持った選手がいるんだけどね」

イタリアもロレンツォ・インシーニェやフェデリコ・ベルナルデスキなど若手アタッカー陣が出てきているものの、ファンタジスタ的な素質を持った選手はいない。2006年にはドイツワールドカップを制したが、当時の戦力と比較すると現在の陣容はやや寂しいものがあるのも事実だ。イタリアは2010、2014年大会と続けてグループステージ敗退に終わっており、今回はプレイオフに回る苦しい展開だ。何かを変えなければならないのは間違いないが、ドイツのように1度本当に失望を味わうことが必要なのかもしれない。

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