過去の振る舞いを悔いる“天才”ナスリ「僕にもっとプロ意識があれば……」

今季からトルコでプレイするナスリ photo/Getty Images

「僕は才能を間違いなく持っている」

トルコのアンタルヤスポルへ加入した元フランス代表MFサミル・ナスリは、これまでの自身の振る舞いを悔いているようだ。

現在30歳のナスリはマルセイユの下部組織出身で、2004年9月にかつて日本代表の指揮もとったフィリップ・トルシエ監督のもとで17歳ながらトップチームデビュー。4シーズンに渡ってフランス名門の司令塔として活躍した。その後、アーセナルやマンチェスター・シティ、セビージャを渡り歩き、今夏にアンタルヤスポルへ移籍することとなった。

一方、代表でもフランスの各年代でプレイし、U-17欧州選手権制覇に貢献するなど、若い頃から将来をしょく望されてきた。そして、19歳でA代表デビューを飾り、マルセイユ出身や両親がアルジェリア移民などの共通点も多いことから、「ネクスト・ジダン」と呼ばれることもしばしば。しかし、華麗なプレイとは対照的に、たびたびピッチ内外での素行の悪さが問題視され、才能を最大限に発揮していないなど、惜しむ声もたくさんあった。
ナスリ自身もこれを理解しているようで、インタビューに応じた際、次のように述べた。スペイン『as』などが伝えている。

「僕はキャリアのある段階で、もっと素晴らしい選手になれていたかもしれない。しかし、プロ意識が欠けていた。試合やピッチでは常に上手くなるよう心がけてきたよ。だが、ひとたびピッチを離れると、決して次のレベルへ飛躍しようとする正しいライフスタイルは送れていなかったと思う。僕は才能を間違いなく持っている……」

もしナスリにもっとプロ意識があれば、欧州を席巻するような怪物選手に成長していたかもしれない。しかし、タラレバは禁物だ。残りのキャリアで少しでも多くの輝きを放ちたいところだが、はたして。

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