“世界屈指の攻撃陣”アルゼンチン代表が得点数ワースト2位 気になるはシュート数の少なさ

苦戦するアルゼンチン代表 photo/Getty Images

豪華なFW陣がいながらシュートに持ち込めない

南米予選17試合を戦って16得点。世界屈指のFW陣を揃えるアルゼンチン代表が今回の南米予選でワースト2位となる得点数に留まっているのは驚きだ。アルゼンチンより得点が少ないのはすでに敗退が決定しているボリビア代表のみで、14得点だ。南米予選が厳しいコンペティションとはいえ、さすがにこの数字は問題だ。

こうした状況を一般的には得点力不足と言うが、マウロ・イカルディ、リオネル・メッシ、パウロ・ディバラ、今回は負傷離脱したがセルヒオ・アグエロがいるアルゼンチンにこの言葉が適切なのかは疑問だ。攻撃陣は世界屈指のレベルにあり、毎試合大量得点を奪っていても不思議はない。

気になるのはシュートの数だ。アルゼンチンはたいていの試合を支配しているが、シュート数が思ったほど伸びてこない。例えば南米予選第4節のコロンビア戦では1-0で勝利したものの、シュート数はわずかに6本。コロンビアは11本打っている。第7節のウルグアイ戦も1-0で勝利したが、シュートはたったの3本。ウルグアイは6本打っている。2-2で引き分けた第9節のペルー戦はポゼッション率で上回っているが、シュート数はペルーが15本に対してアルゼンチンは8本だ。第15節のウルグアイ戦もアウェイで80%近いポゼッション率を保って700本以上パスを繋いだが、シュートは8本。ウルグアイの7本とほとんど変わらない。

いくら攻撃陣が豪華とはいえ、シュート数が少なければ得点も増えない。問題はFW陣の決定力不足というより、チャンスメイクの質が悪いことにあると考えるべきだろう。今のアルゼンチンには引いた相手を崩す術がない。

全てはエースのメッシ次第で、メッシが個の力でチャンスを生んでくれることを待つといった状況だ。チームとして連動した攻撃を見せる機会はそう多くない。スコアレスドローに終わった6日のペルー戦でも、終盤にはメッシが1人で強引に崩そうとしていたが、さすがに1人に依存したやり方では苦しい。長くアルゼンチンはメッシにバルセロナと同じように気持ちよくプレイしてもらえる環境を作ることを1つのテーマに戦ってきたが、それが原因で他の選手が窮屈に感じながらプレイしている部分もあるだろう。組織として攻撃が機能していないのは明らかだ。

アルゼンチンは11日に最終節でエクアドルとのアウェイゲームを戦うことになっているが、エクアドルも簡単な相手ではない。予選突破へ勝つしかない状況だが、今から連動性を植え付けるのは難しく、今回は個の力に頼るしかない。世界屈指の攻撃陣は強引にゴールネットを揺らすことはできるのか。

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