27日にUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第2節が行われ、パリ・サンジェルマン(以下PSG)がバイエルン・ミュンヘン(以下バイエルン)と対戦した。
試合序盤から獰猛なハイプレスで主導権を握ったPSG。2分、左サイドを突破したネイマールが高速ドリブルで敵陣ペナルティエリア内に侵入すると、フリーで右サイドをかけ上がったアウベスにパス。パスを受けたアウベスがGKウルライヒとの1対1を制し、あっという間に先制点を挙げた。
出鼻をくじかれたバイエルンは10分すぎよりチアゴを中心に遅攻を展開。右サイドバックのキミッヒがオーバーラップでアクセントを加えるなど奮闘するが、ラストパスやシュートの精度を欠き、決定機を演出するには至らない。また、最前線のレヴァンドフスキにボールが収まらない場面が続くなど、苦戦を強いられる。
バイエルンがボールを保持し、PSGがネイマール、ムバッペ、カバーニの3トップを起点にカウンターを仕掛ける展開が続いた31分。右サイドを切り裂いたムバッペが敵陣ペナルティエリア内でタメを作り、走り込んできたカバーニにパス。すかさずカバーニが右足によるダイレクトシュートを放ち、貴重な追加点を挙げた。PSGが堅守速攻でバイエルンのゴールを脅かし続け、前半を終える。
バイエルンを率いるアンチェロッティ監督は後半開始前にルディとコマンを投入。サイドにボールを集めてPSGの守備を崩しにかかるも、T・シウバやマルキーニョスを中心とするPSGの最終ラインが体を張り、決定的なシュートを打たせない。
バイエルンがPSGのハードワークに手を焼いたまま迎えた63分。アウベスが長距離ドリブルで右サイドをかけ上がり、ムバッペにパスを送る。敵陣ペナルティエリア内でムバッペがキックフェイントでアラバを翻弄してクロスを入れると、ゴール前のこぼれ球にネイマールが反応し、ゴールを陥れた。
3点のリードを奪われたアンチェロッティ監督は69分にロッベンを投入。一矢を報いにかかるが、PSGの最終ラインやヴェッラッティ、モッタ、ラビオによる3セントラルMFのハードワークを攻略するには至らず。試合はこのまま終了。PSGがビッグゲームで集中力の高さを見せつけ、会心の勝利を収めた。
[メンバー]
PSG:アレオラ、アウベス、マルキーニョス、T・シウバ、クルザワ、モッタ(→ロ・チェルソ 86)、ヴェッラッティ(→ドラクスラー 89)、ラビオ、ムバッペ(→ディ・マリア 79)、ネイマール、カバーニ
バイエルン:ウルライヒ、キミッヒ、J・マルティネス、ズーレ、アラバ、チアゴ、トリッソ(→ルディ 46)、ビダル、ミュラー(→ロッベン 69)、J・ロドリゲス(→コマン 46)、レヴァンドフスキ
[スコア]
PSG 3-0 バイエルン
[得点者]
PSG :アウベス(2)、カバーニ(31)、ネイマール(63)