ネイマールとカバーニのキッカー騒動に絡んだD・アウベス 「僕が蹴ろうと思ったんだけど……」
キッカーを巡って争ったネイマールとカバーニ photo/Getty Images
キッカーを巡り争い
スター選手が集まったパリ・サンジェルマンで早くも気になる問題が起きている。2-0で勝利した17日のリヨン戦でFWネイマールとエディンソン・カバーニがキッカーの座を巡って争う一幕があったのだ。
PSGで絶対的なスターになろうと考えているネイマールは当然のことながら全てのセットプレイでキッカーを担当したがるだろう。一方でカバーニはこれまでチームを引っ張ってきたプライドがある。いくらネイマールとはいえ易々とキッカーの座を明け渡すのはプライドが許さないだろう。
さらにこの試合で注目を集めたのがネイマールとブラジル代表でも同僚のダニエウ・アウベスの行動だ。ネイマールが倒されてフリーキックを得ると、カバーニがキッカーを務めようとボールに近づいた。しかしなぜかそれをアウベスが拾い上げ、カバーニにボールを渡すことを拒否したのだ。するとネイマールが近づき、アウベスはネイマールにボールを渡す格好となってしまった。カバーニからするとアウベスがネイマールにキッカーを任せようとしたように見えるだろう。
しかしスペイン『as』によると、アウベスは自分でフリーキックを蹴ろうと思ったと説明し、ネイマールにボールを意図的に渡したわけではないことを主張している。
「僕は蹴ろうと思ったんだ。フリーキックを蹴るためにボールを拾ったんだ。これまでにも僕は何度かフリーキックを決めているし、自信がある。ただ、それは重要じゃない。重要なのは個人よりチームだ。あの時は僕が責任を背負おうと思ったんだけど、ネイがボールを取って蹴ってしまった。僕はフリーキックを蹴ることを目的にボールを拾ったんだ。残念ながらそれはできなかったけどね」
これはスターが集まるチームなら起きても仕方のない問題ではあるが、今回はネイマールとカバーニのキッカー争いに合わせてアウベスの行動までもが余計な注目を集めてしまった。こうした問題に対処してこそビッグクラブを率いるにふさわしい名将と言えるが、ウナイ・エメリは円満に解決できるのか。早くも問題が起こり始めている。