武藤、ロシア行きへ猛アピールだ! アクロバティックな左足ボレーを独紙も「空手キック」と称賛

得点を決めた武藤 photo/Getty Images

走行距離も11Kmオーバー

2018ロシアワールドカップ出場を決めた31日のアジア最終予選・オーストラリア代表戦でベンチに入れなかった悔しさもあっただろう。マインツFW武藤嘉紀がゴールという最高の形でアピールしてみせた。武藤は9日に行われたレヴァークーゼン戦に先発すると、前半終了間際に左サイドのクロスに左足でジャンプしながら合わせてゴールネットを揺らした。これでチームは同点に追いつき、勢いそのままに後半に2点を追加して3-1で勝利している。

独『Bild』は武藤のアクロバティックなゴールを「空手キック」と見出しをつけて称賛しており、苦しい展開の中同点ゴールを決めた日本代表FWを評価している。マインツは開幕2試合を0-1で落としていたため、武藤のゴールが今季リーグ戦初得点だった。加えて初勝利を飾ることもでき、チームにとっても武藤のゴールは非常に大きな意味があった。しかもマインツはパスを繋いで攻撃を組み立てることをあまり得意としていないため、この試合でもパス成功率は75%と高くない。パスの成功本数もレヴァークーゼンとは2倍近い差がついており、FWにとっては嬉しくない環境でも得点を挙げた武藤は称賛されるべきだろう。

ゴールだけではない。武藤はこの試合でも相変わらず走り続けており、走行距離ではレビン・ウツトゥナリに次いで多い11・14Kmを記録。スプリント回数はチームトップの37回を記録しており、武藤はチームが苦しい守勢の展開でも前線で走り続けていた。こうした姿勢はマインツのような中堅クラブにとって非常に重要だ。
日本代表では大迫勇也、浅野拓磨、原口元気、乾貴士らライバルも多く、スタメンに割って入るのは難しい。それでもマインツで継続的に結果を出せば、ロシア行きの切符を掴むことは可能なはずだ。元より得点力は高い選手だが、武藤は今季マインツで大暴れできるか。

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