メッシもC・ロナウドも危ない 英メディア選出「W杯で見ることができないかもしれない11人」

アルゼンチン代表のメッシも危険 photo/Getty Images

厳しすぎる予選にスターが沈む可能性も

ワールドカップは世界最強のナショナルチームを決める場ではあるものの、そこに世界トップレベルの選手たち全員が出場できるわけではない。大陸によっては厳しすぎる予選の壁に阻まれて本大会出場を逃す選手もいる。特に今回の2018ロシアワールドカップ予選は荒れ気味だ。各大陸で強豪国が苦戦しており、期待していたスター選手が本大会出場を逃す危険性もある。

そこで英『sky SPORTS』は、「ワールドカップ本大会で見ることができないかもしれない11人」をポジション別に紹介している。まだ可能性の段階だが、彼ら11人が本大会に出場できないケースも考えられるのだ。

まずGKでは、イタリア代表ジャンルイジ・ブッフォンだ。イタリアは欧州予選グループGに所属しているが、ここにはスペイン代表がいる。現在2位のイタリアはプレイオフに回る可能性が高いが、欧州予選のプレイオフでは何が起こるか分からない。イタリアと言えども潰されてしまう可能性もある。
最終ラインでは南米予選8位と苦戦しているエクアドル代表からアントニオ・バレンシア、欧州予選グループAで3位と苦しむオランダ代表からフィルジル・ファン・ダイク、昨季ファイナリストでありながら南米予選で5位とギリギリの位置にいるアルゼンチン代表からハビエル・マスチェラーノ、そして欧州予選グループDで4位に沈むオーストリア代表からダビド・アラバだ。

4位までが出場権を獲得し、5位はプレイオフに回る南米予選において現在8位のエクアドル、欧州予選グループDで4位のオーストリアはかなり厳しい立場だ。オランダもプレイオフ出場権を掴めるか際どいラインで、ファン・ダイク、バレンシア、アラバの3人は本大会に出場できない可能性が高い。

MFの選手ではチリ代表アルトゥーロ・ビダルだ。チリは南米王者であり、コンフェデレーションズカップ2017のファイナリストだ。しかし現在は南米予選で6位と大苦戦で、このままでは出場権を失ってしまう。ビダルに限らず近年国際大会で結果を出してきたチリが本大会に出場できないのはショッキングな出来事だ。

FWの選手はかなり多い。欧州王者ながら欧州予選グループB2位のポルトガル代表からクリスティアーノ・ロナウド、グループD2位のウェールズ代表からガレス・ベイル、マスチェラーノと同じくアルゼンチンのリオネル・メッシ、セルヒオ・アグエロ、そしてアフリカからグループCで首位コートジボワールと勝ち点差2で何とか踏ん張るガボン代表からピエール・エメリク・オバメヤンが選出されている。

欧州予選の場合、ベイルのウェールズ、ロナウドのポルトガル、ブッフォンのイタリアなどプレイオフで潰し合う可能性もある。これが最も恐ろしいシナリオだ。アフリカの場合グループの首位しか本大会には出場できないため、オバメヤンをワールドカップで見るにはガボンにコートジボワールを上回ってもらうしかない。これはかなりハードルの高いミッションだ。

世界最高の選手の座を争うようなスーパースターたちが本大会に出場できない可能性も大いに考えられるのがワールドカップで、予選は大陸ごとに行われるので仕方がないと諦める部分も必要だ。できれば同メディアの挙げた11人全員に出場してほしいが、このうち何人が本大会に進めるのか。

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