贅沢な悩みを羨む
イタリアのユヴェントスでプレイするGKジャンルイジ・ブッフォンが、レアル・マドリードでゴールマウスを守る同業者ケイロル・ナバスを賞賛している。
イケル・カシージャスによる君臨が終焉して以降、白い巨人はその門番を誰に委ねるべきかを長らく決めかねてきた。クラブの会長を務めるフロレンティーノ・ペレス氏も、ディエゴ・ロペスやケイロル・ナバスといった男たちの仕事ぶりに心からの満足感を得ることができていないとされ、マンチェスター・ユナイテッドで活躍するGKダビド・デ・ヘアに対する熱視線を止めようとはしない。
だが、ブッフォンは彼らの抱える悩みが“贅沢なもの”だと捉え、これ以上の強化は必要無いと指摘。スペイン『MARCA』のインタビューで次のように語った。
「レアル・マドリードはここ10年間で戦力不足など一切経験していない。常にその時期の世界最高選手を獲得してきたからね。ケイロル・ナバスは偉大なGKだし、彼にどんな評判があるかは関係無い」
ブッフォンが喉から手が出るほどに欲してきたビッグイヤーを、ナバスは複数回に渡って制覇している。
「彼らはナバスと共に2度もチャンピオンズリーグを獲得し、彼もその中で重要な役割を果たした。レアルに補強の必要なんて無いんだよ。戦績や結果を見れば一目瞭然だろう」
セリエAのクラブは資金力の差から、欧州マーケットでは後手に回ることも少なくない。ブッフォンにとって、レアルが抱く“戦力への不満”は取るに足らないものなのかもしれない。