熱戦を前に最高のアシスト
熱きサポートを願うが故の行為だ。5日にロシアW杯アジア最終予選で日本をホームに迎えるサウジアラビアの皇太子が、大胆な策によってビッグマッチの盛り上がりに貢献している。
同予選9試合を戦い、5勝1分3敗の勝ち点16で2位につくサウジアラビアは、すでにグループBの首位突破を決めた日本をホームのキング・アブドゥラー・スポーツスタジアムへと迎え討つ。同勝ち点のオーストラリアや3ポイント差で迫るUAEの存在もあり、サウジアラビアは何としてでも勝利を収めたいところだが、ここにきて同国皇太子ムハンマド・ビン・サルマーン氏がホームのサポーターに割り当てられた6万枚以上のチケットを全て購入。それらをファンに向けて無料で開放するという太っ腹な行為に出たと『ArabianBusiness.com』や『Al Bawaba』が報じた。
勝利、もしくは引き分けによりグループBの3位以内が確定するサウジアラビアだが、皇太子による最高のアシストは望まれた大団円を生み出す起爆剤となるだろうか。ピッチ上で戦う選手としては熱烈なエールを期待しているはずだ。なお、同国とロシア行きの切符を争うオーストラリアは最終節でタイと、UAEはイラクとそれぞれ激突する予定となっている。