どのような攻撃を編み出すのか
現在アル・サッドに所属するシャビ・エルナンデスが、自身の古巣であるバルセロナの現状について口を開いた。
同選手は同クラブの補強戦略を中心に持論を展開。同クラブの基本戦術に合致しない選手が加入している現状に警鐘を鳴らした。2日付けの英『THE Sun』が伝えている。
「僕はバルセロナで素晴らしいひと時を過ごさせてもらった。ただ、今のバルセロナは(黄金期と)同じサッカーを体現できているとは言い難いね。最悪のプレイを披露しているとは言わないけれど、もっとクラブとして良い補強ができるはずなんだ。5、6年前は最良のメンバーを揃えていたけれど、今はバルセロナのシステムやスタイルに合致しない選手を迎え入れている。今いるメンバーの中でこのクラブのシステムに合致するのはアンドレス・イニエスタ、ジョルディ・アルバ、リオネル・メッシ、ジェラール・ピケ、ルイス・スアレス、セルヒオ・ブスケッツの6人だけだよ。このクラブが今後より良いサッカーを披露するためには、最良の選手を11人揃える必要がある」
先月に行われたスーペルコパ・デ・エスパーニャで、宿敵レアル・マドリードに敗れたバルセロナ。同試合ではパリ・サンジェルマンに移籍したネイマールの穴を埋めきれず、サイド攻撃が停滞。また、視野の広さを持ち味とする同選手を欠いたことでサイドチェンジを駆使した攻撃も鳴りを潜め、流動的なパスワークを披露できずに完敗を喫した。今夏にドルトムントからウスマン・デンべレを引き抜いた同クラブだが、かねてより球離れの悪さが散見されており、敵陣でショートパスを駆使するバルセロナの基本戦術にフィットできるかは未知数だ。クラブのレジェンドより厳しい指摘を受ける形となったが、今季より同クラブを率いるエルネスト・バルベルデ監督は現有戦力を掌握し、周囲の批判を一蹴することができるだろうか。