韓国だけじゃない ウズベキスタン、中国も枠内シュート0に抑えるイランの恐るべき守備力

W杯出場を決めているイラン photo/Getty Images

W杯でも厄介な存在となるか

31日に行われた2018ロシアワールドカップ・アジア最終予選のグループA、韓国代表VSイラン代表の試合はスコアレスドローに終わった。ワールドカップ出場へ勝利が必要だった韓国は果敢に攻めたものの、イラン守備陣は全く崩れなかった。何より注目されたのが、韓国の枠内シュート0という数字だ。

イランはホームの韓国に5本しかシュートを許さず、そのうち枠内シュートは0。まさに鉄壁と呼ぶべき守備で韓国をいなしている。しかも、枠内シュート0に抑えた試合がこれだけではないのも驚きだ。

イランは前回ホームで韓国と対戦した際にも、韓国のシュートを1本に抑えている。これも枠内には飛んでいないため、韓国は180分間で枠内シュート0ということになる。これには韓国『朝鮮日報』も「アジアで特定の相手に180分間枠内シュート0なんて記録は韓国にとって初めてだろう」と驚いている。
他にも6月のウズベキスタン代表戦も被枠内シュートは0、3月の中国代表戦も0、昨年11月のシリア戦は1本のみ、10月のウズベキスタン戦も0、9月の中国戦は1本のみとなっている。これだけGKの仕事がないアジア最終予選も珍しいだろう。

また戦い方も非常に現実的で、アウェイではシリア、中国、韓国相手にスコアレスドローで終えている。すでにワールドカップ出場を決めているような国としてはシリアや中国相手にアウェイで0-0は寂しい成績とも言えるが、アウェイではしっかり守って勝ち点1を稼ぐやり方が徹底されている。

ここまでイランは最終予選を無失点で戦っており、来年のロシアの地で世界の強豪相手にこの守備がどこまで通用するのか楽しみでもある。強豪相手には勝ち点1を狙うスタイルを徹底した場合、イランはグループステージにおいてかなり厄介な相手となるかもしれない。

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