シュツットガルトにレンタル中の浅野が結果出す
昨夏のリオデジャネイロ五輪でもそうだったが、22歳のFW浅野拓磨は日本代表戦で何かと結果を残す選手だ。31日に行われた2018ロシアワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア代表戦でも、前半41分に長友佑都のクロスに抜け出して左足のボレーシュートを決めてみせた。
浅野は右のウイングとして出場したが、得点を決めるまでそれほど上手く攻撃に絡めていたわけではなかった。サイドバックの酒井宏樹と息が合わない場面も何度かあり、思い切って浅野を先発起用したヴァイッド・ハリルホジッチ監督の思惑が外れたのではないかと不安に感じたサポーターも多かったはずだ。
しかし、41分に先制ゴールを決めるのだから不思議だ。浅野は昨夏に行われたリオデジャネイロ五輪でもU-23日本代表の一員として得点を挙げるなど、ゴール前で何かを起こす魅力を持っている。
英『Daily Mail』もこれを取り上げており、「アーセナルのFW浅野が得点を決めて日本がオーストラリアを撃破」と伝えている。浅野は昨夏にイングランドの名門・アーセナルに移籍し、現在はブンデスリーガのシュツットガルトにレンタル移籍している。日本のサポーターとしてはいつかアーセナルに戻ってほしいとの願いもあり、こうしたアピールが実を結ぶ可能性もある。
現在のアーセナルは少々混乱状態にあり、ウイングバックを務めていたアレックス・オックスレイド・チェンバレンもクラブを去った。エースのアレクシス・サンチェスも今後どうなるか分からず、今季終了後に契約が満了となる選手も多い。
浅野はまだ組み立ての部分でのプレイなど課題も多い選手だが、代表とクラブでアピールを続ければ呼び戻される可能性も0ではない。日本のファンも期待するアーセナルFW浅野の姿を見ることは叶うか。