本田劇場の幕開けにメキシコメディアも興奮 デビュー弾に「すごい左足。スポットライト独り占め」

デビューを果たした本田 photo/Getty Images

ベンチに入るだけでサポーターがサイン求める場面も

今夏メキシコのパチューカに移籍した日本代表MF本田圭佑がいきなり魅せた。本田は22日のベラクルス戦に58分から途中出場してデビューを果たすと、72分に最高の瞬間を迎える。味方とのパスワークから一気にカウンターを仕掛けると、味方のスルーパスに反応した本田がGKと1対1に。相手DFも背後から迫っていたが、本田は迷わず左足を振りぬいた。これがゴール右隅に決まり、サポーターも大熱狂。ペナルティエリア外からのシュートだったが、本田らしい強烈な左足ショットだった。

このデビューをメキシコメディアも速報で取り上げている。『depor.com』は「すごい左足シュートを決めた」と伝え、日本のスター到来でタイトル獲得を夢見るパチューカのサポーターの期待に応えたことを称賛している。本田にはアタッカーとして結果を出すことが求められているが、それに最高の形で応えてみせた。また、投入された直後の60分にもコーナーキックの流れたボールが本田の目の前にくる決定機があったのだが、ダイビングヘッドはゴールの上を超えてしまった。それでもデビュー直後から積極的にチャンスに絡んでおり、メキシコの舞台でゴール量産も期待できる気配を漂わせている。

さらに本田の衝撃はピッチ上だけではない。この日は本田にとって初のベンチ入りだったが、『Mediotempo』はサポーターの歓迎ぶりが凄かったことに注目。ベンチに座る本田にスタンドから身を乗り出してサインを求めるサポーターが集まり、「ホンダ、ホンダ」と呼びかける声も。本田も手短にサインの要求に応えていたが、同メディアは「初めての登場にスポットライトを独り占め」と伝えている。また、途中出場した際にはサポーターから大きな拍手も起こり、デビュー戦を見れただけでもチケットの価値はあったと興奮気味だ。
本田としてはパチューカでの活躍を日本代表に繋げたいとの思いがあったはずだが、31日に控えるオーストラリア代表戦を前に結果を出せたことは大きい。この良いイメージを10日後の日本代表にも持ち込んで欲しいところだ。

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