浦和、終了間際に痛恨被弾 白熱の埼玉ダービーはシーソーゲームに

同点ゴールを挙げたマテウス(16番) photo/Getty Images

最後まで食い下がった大宮

5日に明治安田生命J1リーグ第20節が行われ、浦和レッズ(以下、浦和)が大宮アルディージャ(以下、大宮)と対戦した。

序盤から試合をコントロールしたのは大宮。中盤の底に位置するカウエが正確なパスでサイドにボールを供給し、浦和を押し込んでいく。一方の浦和は10分すぎよりボール支配率を高めるも、大宮のコンパクトな守備陣形を前に攻め倦む時間帯が続いた。

膠着状態が続いた25分。大宮DF奥井が自陣ペナルティエリア内でハンドの反則を犯し、PKを献上。興梠が巧みな助走でGK加藤のタイミングを外し、浦和が貴重な先制点を挙げた。その後大宮は反撃を試みるも、ボールを奪った後のパスの精度を欠き、決定機を作れず。浦和が1点をリードし、前半を終える。
後半、大宮はカウエを左センターバックに組み入れた3バックに布陣を変更。局面打開を図ったものの、浦和守備陣が巧みなポジショニングや屈強な対人守備を披露したことにより、決定機を作れない時間が続いた。

安定感のある試合運びを見せていた浦和だが、66分に集中力の欠如を露呈してしまう。自陣バイタルエリアで宇賀神がフリーキックを蹴ったものの、遠藤へのパスが大宮のマルセロのもとに。ミスパスを拾ったマルセロがマテウスにパスを送り、同選手が左足を振り抜いてネットを揺らした。

凡ミスで失点を喫した浦和であったが、直後の69分に勝ち越しに成功する。左サイドを駆け上がった菊池が敵陣ペナルティエリアにクロスを送ると、GK加藤がボールをはじいた隙を突き、柏木がこぼれ球を押し込んだ。

その後もセカンドボールに鋭く反応し、大宮の猛攻を凌いだ浦和。このまま逃げ切るかに思われたが、88分に岩上に右サイドからのクロスを許すと、途中交代出場の瀬川にヘディングで押し込まれ、同点ゴールを許してしまう。試合はこのまま終了。堀新監督のもとでひたむきに勝利を目指した浦和であったが、最終局面で守備の脆さを露呈し、勝利を逃した。


[メンバー]
浦和:西川 周作、森脇 良太、遠藤 航、宇賀神 友弥、柏木 陽介、阿部 勇樹、関根 貴大、菊池 大介(→駒井 善成 80)、武藤 雄樹、興梠 慎三(→ラファエル・シルバ 75)、ズラタン(→李 忠成 90+2)

大宮:加藤 順大、奥井 諒(→マテウス 58)、河本 裕之、菊地 光将、和田 拓也、大山 啓輔(→瀬川 祐輔 77)、茨田 陽生、カウエ(→横谷 繁 85)、岩上 祐三、江坂 任、マルセロ・トスカーノ

[スコア]
浦和 2-2 大宮

[得点者]
浦和:興梠 慎三(27)、柏木陽介(69)

大宮:マテウス(66)、瀬川 祐輔(88)

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