チャンスメイク、得点率はワーストでも…… 岡崎慎司の守備はレスターに欠かせない

レスターの岡崎慎司 photo/Getty Images

バーディ、スリマニらと比較

マンチェスター・シティFWケレチ・イヘアナチョのレスター・シティ移籍が決まった。イヘアナチョはセルヒオ・アグエロ、ガブリエウ・ジェズスらの存在もあって出場機会が限られていたが、得点能力は非常に高い。ジェイミー・バーディに頼り気味だった部分を解消できるだろう。日本代表FW岡崎慎司にとってもライバルとなるはずだ。

そこで英『Squawka』はイヘアナチョとレスターのFW陣のスタッツを比較しているが、やはりイヘアナチョの攻撃能力は高い。プレイタイムはそれほど多くないが、イヘアナチョは2016-17シーズンに1試合平均2・08回のチャンスメイク、得点率も1試合平均0・64点を記録している。これはバーディ、イスラム・スリマニを大きく上回っており、特にチャンスメイクではバーディが0・96回、スリマニが1・19回と大きな差がある。もちろんこれはチームスタイルにも左右されるが、イヘアナチョが優れたFWなのは間違いない。

しかし、ここで見逃せないのは岡崎のスタッツだ。岡崎は1試合平均のチャンスメイク数も0・81回、得点率も0・17となっており、この4人の中では最低の数字だ。ただし岡崎の貢献度がよく表れているのが守備面の数字だ。FWながら1試合平均のインターセプト数は0・75回、タックルの勝利数も1・44回を記録している。バーディはインターセプト数が0・26回、スリマニは0・21回となっており、岡崎が上だ。タックルでもバーディは0・42回、スリマニは0・63回、イヘアナチョは0・8回となっている。守備面での貢献度を考えると岡崎は圧倒的にNo.1だ。
岡崎、スリマニには得点が少ないとの指摘もあり、得点力を考えればイヘアナチョがバーディとコンビを組むのが妥当だろう。しかし岡崎の貢献度も見逃せず、岡崎の不在は目には見えにくい問題を引き起こすことになるはずだ。イヘアナチョの加入が脅威なのは間違いないが、岡崎は守備面の貢献度を武器にポジションを守れるか。

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