かつてサンパウロやローマ、ACミランなどで活躍し、スクデット獲得やチャンピオンズリーグ制覇、クラブW杯優勝など、数々のタイトルを獲得してきた元ブラジル代表のカフー氏。代表でも2度の世界一を経験している『右サイドのスペシャリスト』がローマファンの質問に応じ、自身が現役時代に感じた最高の選手などを明かした。
ローマの公式サイトによると、アメリカ遠征が残り2日となったところで、カフー氏が練習を見学しにチームを訪問。そして、インターナショナルチャンピオンズカップ・ユヴェントス戦のキックオフ前に、スタジアムへ足を運んだファンからの質問に応じたという。その内容を次のように伝えている。
ーー現役時代に対戦した最高の選手は?
怪物ロナウドだね。彼がインテルにいたとき、私はローマのユニフォームを着て何度か対戦したんだ。彼は世界最強の選手だと思うよ。
ーー代表のチームメイトで凄かったのは?
もちろんロナウド! あとロマーリオもかな。彼らは異なる特徴を持っていたけど、それぞれのやり方でゴールを量産できていたからね。
ーープロ選手として最も難しいこととは?
プロフェッショナルでいること。仕事に対して100%を捧げないといけないからね。選手であることと、高いレベルのアスリートでいることは全くの別物。高いレベルのアスリートは、サッカーをするために多くの犠牲を払うからあらゆるものを手に入れられるんだ。
ーー現在、世界最強のDFは誰?
ダニエウ・アウベスかな。彼は替えのきかない選手。他の選手より10歩先へ行っているよ。多くのCBがいるが、セルヒオ・ラモスも最高の選手の一人だね。
ーーローマのチームメイトでは誰が凄かった?
ローマには非常に多くのチャンピオンがいた。セリエAを優勝したときは、チームにいる全員が素晴らしい選手だったからね。その中でも、私はトッティの成長を見てきた。6年間一緒にいたけど、ローマで最も重要な選手の一人だったよ。
ーートッティの引退をどう思う?
ローマは素晴らしい選手を失ってしまったが、その瞬間はいつか来るもの。いたって普通のことなんだ。選手にもいつか引退を決断しなければならない日が来る。誰も望まないがね。
1997年から6年間過ごしたローマ時代を回想したカフー氏。多くのレジェンドが揃って最高の選手にロナウドを挙げるが、やはり同氏もライバルクラブで活躍していた『元祖怪物』を最強と感じていたようだ。