レアル史上最悪の補強? 「1分間につき360万円」を支払う羽目になった元フランス代表10番

イングランドからスペインへやってきたフォベール(写真中央) photo/Getty Images

半年間のレンタルのみに終わる

結果的に言えば、クラブと選手の双方にとって好ましい結末とはならなかった。スペインメディアが24日、8年前に交わされたレアル・マドリードと元フランス代表MFのサインを振り返っている。

ジュリアン・フォベールという名は、2009年1月までマドリディスタの耳に入ることは無く、またそれ以降も多くを語られることはなかった。彼は昨年1月に「実力を証明するチャンスなど無かった。とても努力したのに、いつも選ばれたのはロッベンだったよ」と自身のマドリード生活を回想すると、当時のレアルで絶対的な地位を築いていたアリエン・ロッベンを前にして、自身の出場機会が削られたと振り返っていた。

フォベールは今から遡ること8年前の冬にイングランドのウェストハムからレアルへ移籍金150万ユーロ(約1億9350万円)という比較的安価な金額でレンタル加入していた。当時、戦績が安定していたとは言いがたいファンデ・ラモス政権下での入団は、フォベールにとって不利に働いたかもしれないが、そもそもヨーロッパでの実績に乏しかった彼となぜ契約したのかはその後も不明瞭なままだ。実際、フォベールが1月の加入以降にレアルで試合に起用されたのはわずか2試合のみで、いずれも交代での途中投入だった。

スペイン紙『MARCA』はかつてフランス代表(2014年以降はマルティニーク代表を選択)でジダンの脱いだ10番を背負ったこともあるフォベールについて「その名前も、なぜレアルにやって来たのかも、サポーターは分からないままだった」と回想。また、レンタル料としてウェストハムへ支払った150万ユーロという金額自体は高値ではなかったものの、彼のわずか「54分間」という総出場時間から算出し、「1分間につき約360万円」を支払う羽目になったと嘆き節だ。

さらにチームメイトがビジャレアルとの一戦に臨んでいる最中、フォベールがベンチで居眠りをしていた過去をぶり返すと、「入団会見こそが、彼の白いユニフォーム姿を最も長く満喫できた瞬間」とも酷評した。

結局フォベールはわずか半年でレアルとの関係を終え、ウェストハムへと復帰。その後はエラズースポルやボルドーなどを渡り歩き、現在は無所属となっている。ジョナサン・ウッドゲイトやパブロ・ガルシア、アントニオ・カッサーノらと共にレアル史上最悪クラスの補強と謳われるジュリアン・フォベール。もちろんウェストハムで100試合以上に出場した彼の実績は幻想ではなく、確かなスキルと加速力を備えていたことも事実だ。しかし、ことレアル・マドリードにおいてはただ優秀なだけではなく、他を圧倒する“スペシャルな何か”が求められる。フォベールにとってはあまりにも荷が重すぎたのかもしれない。

記事一覧(新着順)

注目の動画記事

動画記事一覧(新着順)

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

最新号を無料配信中!
電子マガジン「ザ・ワールド」
No.191 激化するビッグクラブの勢力争い
theWORLD(ザ・ワールド)は世界中のサッカーを網羅する、日本初のスマートデバイス対応フリーミアム 電子マガジン! 業界屈指の執筆陣によるオリジナルコ ンテンツを毎月23 日に刊行しています。購読にはID登録が必要です。

雑誌の詳細を見る

人気記事ランキング

INFORMATION

記事アーカイブ