今夏におこなわれたU-21欧州選手権、コンフェデレーションズカップ2017を制した若きドイツ代表選手たちは、間違いなく来年のロシアワールドカップに関わってくるだろう。今回のコンフェデではマヌエル・ノイアーやメスト・エジル、マッツ・フンメルスら多くの主力を休ませていたが、そのぶん若い選手たちが大きく成長することとなった。
2014ブラジルワールドカップを制したメンバーも危機感を覚えたはずだが、中でも注意すべきはバイエルン所属のFWトーマス・ミュラーだろう。ミュラーはドイツ代表でも絶対的な点取り屋だったが、2016-17シーズンはリーグ戦でわずか5得点と苦しんだ。指揮官カルロ・アンチェロッティからスタメンで使ってもらえないこともあり、このままだとロシアワールドカップで若手にポジションを奪われるかもしれない。
米『ESPN』によると、バイエルンのCEOを務めるカール・ハインツ・ルンメニゲ氏もミュラーに来季もっと良いシーズンを過ごしてほしいと期待をかけている。同氏は前線のポジション争いが激しいと語り、来季はもっとパフォーマンスレベルを上げてポジションを勝ち取ってほしいとの考えだ。
「彼は来季を良いシーズンにしないといけない。彼のポジションでの競争は激しいんだ。私は彼が多くのゴールを決める良いシーズンになることを願っているよ」
来季はバイエルンでのポジション争いだけでなく、ドイツ代表入りを懸けて結果でアピールしていかなければならない。ワールドカップ優勝メンバーでも焦るほど今のドイツは人材が溢れており、ミュラーもパフォーマンスを向上していかなければ危ないだろう。