シャビ、イニエスタら黄金世代を得点力で超える! アセンシオ、サウールら新たな世代にかかる期待

ミドルシュートも面白いように決まる

ミドルシュートも面白いように決まる

ハットトリックを決めたサウール photo/Getty Images

30日に行われたU-21欧州選手権決勝ではドイツ代表に敗れてしまったものの、若きスペイン代表は今大会で大きなインパクトを残した。グループステージから圧倒的な強さを見せつけ、今大会を通して12得点3失点の成績を記録。得点数が二桁に達したのはスペインのみで、失点数も優勝したドイツと同じだ。優勝こそ逃したものの、この世代の凄さは十分に証明したと言える。

スペイン『as』のアフレード・レラーノ氏も、「決勝で何が起きてもこのスペイン代表の将来は保証されている」と主張しており、そのクオリティに自信を持っている。中でもポイントに挙げたのは圧倒的な得点力だ。

これまでスペインのA代表ではティキ・タカと呼ばれる確固たるスタイルがあり、ポゼッションで相手を圧倒するスタイルだった。しかしそれを実現するシャビ・エルナンデス、セルヒオ・ブスケッツ、アンドレス・イニエスタのような選手が同時期に現れるケースなど奇跡に近い。彼らの代わりを務めるのは不可能だ。レラーノ氏も今回のU-21チームはA代表に比べてパスワークの面では劣ると伝えているものの、そのかわりに得点力があることを強調している。
グループステージ初戦のマケドニア代表戦でハットトリックを記録したレアル・マドリードMFマルコ・アセンシオ、準決勝のイタリア代表戦でハットトリックを達成したアトレティコ・マドリードMFサウール・ニゲスなど、今のスペインの中盤には得点を奪える選手がそろっている。アセンシオ、サウールは今大会で強烈なミドルシュートを決めており、サウールは空中戦でも力を発揮する選手だ。こうした得点力のあるMFはスペインA代表にはない武器だ。得点力の面ではシャビ、イニエスタら黄金世代の中盤を遥かに上回っていると言えるだろう。

もちろん今後もスペイン代表はポゼッションを軸としたサッカーを目指すだろうが、より決定力のあるチームになろうとしている。個人で仕掛けられるジェラール・デウロフェウや、圧倒的なテクニックを披露した20歳のダニ・セバージョスなど他にも魅力的なタレントがそろっている。今回は準優勝だったが、将来が非常に楽しみなチームと言えそうだ。

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