バルセロナは2年前から全くパワーアップできてない? スペイン紙が指摘する度重なる”補強ミス”

昨夏も大失敗

昨夏も大失敗

昨夏加入したアンドレ・ゴメス photo/Getty Images

今季のバルセロナはコパ・デル・レイのタイトル獲得に留まり、リーグ戦とチャンピオンズリーグはライバルのレアル・マドリードに譲ってしまった。バルセロナとしてはライバルのレアルに気持ちいいシーズンを送らせてしまったことは屈辱で、今季の成績は納得できるものではない。

ただ、それも仕方がないのかもしれない。バルセロナは2015年の夏以降目立った補強ができていないからだ。2015年夏はFIFAから補強禁止処分を受けていたため、MFアルダ・トゥランとDFアレイクス・ビダルの獲得に留まった。2人は2016年1月からチームに合流したが、期待に応えたとは言いづらい。特にアルダは期待外れで、アトレティコ・マドリード時代のような影響力は発揮できていない。

さらに昨夏はFWパコ・アルカセル、MFデニス・スアレス、アンドレ・ゴメス、DFリュカ・ディーニュ、サミュエル・ウムティティ、GKイェスパー・シレッセンを獲得したが、スペイン『MARCA』は「期待通りの働きをしたのはウムティティだけ」と厳しい。他の選手は出場機会を得ることに苦しみ、特にアンドレ・ゴメスは期待を裏切ってしまった。
センターバックはウムティティによって層が厚くなったが、中盤から前線の顔ぶれは変わっていない。結局中盤ではセルヒオ・ブスケッツとアンドレス・イニエスタに負担がかかり、そのイニエスタも最近は怪我が増えてきた。前線はMSNに頼り切りで、MSNが機能不全に陥ると打つ手がなくなってしまう。

来季の巻き返しへ向けて今夏もワールドクラスの選手を獲得しようと動くだろうが、誰を獲得するのか慎重に選ぶべきだろう。バルセロナは独特な哲学を持ったクラブで、選手がフィットするのか冷静に見極めなければならない。今夏も同じミスは繰り返せないが、バルセロナはベストな選択を下せるか。

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