“モウリーニョ時代”と同じ過ちを犯すぞ! 動き鈍いチェルシーに英紙「コンテが怒るのは正しい」

補強は思うように進まず

補強は思うように進まず

チェルシーを率いるコンテ photo/Getty Images

今季のプレミアリーグを制覇したチェルシーだが、今夏の市場ではネガティブな話題が目立つ。FWジエゴ・コスタの退団話、エデン・アザールの引き抜き説、さらに指揮官アントニオ・コンテの退任論まで浮上している。

コンテはクラブの市場での動きに満足していないと言われており、確かにチェルシーの動きは鈍い。すでにライバルのマンチェスター・シティはベルナルド・シウバ、エデルソン・モラレス、マンチェスター・ユナイテッドはヴィクトル・リンデロフなど即戦力候補を確実に加えている。

この状況に英『METRO』は危機感を示している。確かに今季チェルシーはプレミアリーグを制したが、来季はチャンピオンズリーグの戦いもある。ライバルたちもチェルシー対策を進めているはずで、今の陣容だけで連覇を果たすのは難しい。同メディアはジョゼ・モウリーニョの下で2015-16シーズンに10位まで落ち込んだことを例に挙げ、また同じことが起きる可能性もあると指摘。コンテがクラブの動きの鈍さに怒るのも無理はないと伝えている。
当時のモウリーニョのチームは2014年夏こそジエゴ・コスタ、ティボ・クルトワ、セスク・ファブレガスと積極的な補強をおこなって優勝を果たしたが、翌年の夏にはヨナス・ヘクター、パピ・ジロボジ、アブドゥル・ラフマン・ババなど補強がことごとく失敗。さらにGKペトル・チェフをアーセナルに引き抜かれるなどチーム力を高めることができず、最悪のシーズンを過ごすことになってしまった。

同メディアは今夏も同じことが起こる可能性があると考えており、仮にジエゴ・コスタやアザールら主力に動きがある場合は代わりとなる選手を高額な移籍金で獲得しなければならない。さらにヴィクター・モーゼスとマルコス・アロンソがフル稼働したウイングバック、ジョン・テリーの抜けたセンターバックなどは層が薄い。チャンピオンズリーグのことを考えても補強すべき箇所は多いはずだ。

すでにチェルシーはコンテが退任した場合に備えて別の指揮官をリストアップしているとも言われているが、来季の戦いへベストな解決策を見出せるのか。今季のチームが来季のチャンピオンズリーグでどこまで戦えるか楽しみと言われていただけに、このまま分解されてしまうのは避けてもらいたいところだ。

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