「この結果を待っていた!」
日本代表と同じ2018ロシアワールドカップアジア最終予選グループBに入っている2位サウジアラビア代表と3位オーストラリア代表は、13日に日本がイラクと1-1で引き分けたことを喜んでいるだろう。日本が引き分けたことでサウジアラビア、オーストラリアと日本の勝ち点差はわずかに1となり、オーストラリアは8月に予定されている日本との直接対決に勝利すれば日本を首位の座から引きずり降ろすことができる。最終戦で日本と戦うサウジアラビアも同じことを考えているはずで、首位にいながら日本には重苦しい空気が漂っている。
豪『The Sydney Morning Herald』も日本がイラク相手に躓いたことを取り上げており、「日本がイラクと引き分けたことでサッカールーズのワールドカップ出場への期待が高まった」と伝えている。仮に日本がイラク戦に勝利していた場合、オーストラリアにとって日本との直接対決は非常に難しいものになったはず。日本は昨年10月のオーストラリア戦同様に引き分けでもいいと考えることができ、精神的にも勝ち点3差は大きなプラスになったはずだ。
しかし勝ち点1差となれば、得失点差など関係なく勝利すれば順位が入れ替わる。オーストラリアにとっては理想的な展開と言えるだろう。しかもオーストラリアは最終戦でグループ最下位のタイ代表とホームで戦う予定になっている。オーストラリアは前回のアウェイでのタイ戦を2-2の引き分けで終えているため油断はできないが、ホームでのタイ戦ならば高い確率で勝ち点3を獲得できると予想される。一方の日本は最終戦がアウェイでのサウジアラビア戦となっており、8月のオーストラリア戦で何としてもワールドカップ出場を決める必要があるとプレッシャーを感じる状況だ。日本が首位だが、焦りがあるのは日本側と言えるかもしれない。