ヘントの久保裕也、ヘルタ・ベルリンの原口元気など、7日にシリア代表と対戦した海外組の中には疲労からか動きが重いと感じる選手もいた。その中で前半から抜群の働きを見せていたのがケルンFW大迫勇也だ。
今では大迫も日本代表のセンターフォワードとしてポジションをしっかり確保しており、レスター・シティFW岡崎慎司をベンチへと追いやっている。ドイツで成長した大迫は前線での体の使い方も上手く、サイズのあるDFにも当たり負けせずにボールを持つことができる。これができる日本人選手は珍しく、大迫は日本にとって絶対外せないキーマンとなっている。
この試合でもロングボールの落下地点を素早く読んで移動し、胸コントロールで味方にチャンスボールをプレゼントするなど才能ある動きを披露。後半には粘って長友佑都にパスを繋ぎ、そこから同点弾が生まれている。これほど体を上手く使える日本人FWが過去にいただろうか。
心配なのは接触が多いぶん余計なファールをもらって負傷しないかどうかで、独『Express』も前回のUAE代表戦で大迫が膝を負傷したことに触れている。ケルンサポーターとしては少しばかり不安なところもあるだろう。日本にとっても大迫は誰よりも外せない選手になりつつあり、そこだけが数少ない不安材料となっている。