昨季は何とか4位に入ったが、今季は再び7位へ。チャンピオンズリーグ出場を狙っていたインテルはまたも後退してしまった。真っ先に思いつく原因としてはシーズン開幕前にドタバタしてしまったことだ。それまで指揮官を務めていたロベルト・マンチーニが8月上旬にいきなり退任し、後任にはフランク・デ・ブールが就任。しかし開幕まで時間がなかったこともあり、チームの形が見えないままシーズンをスタートさせてしまった。結局デ・ブールは3か月も持たずに解任され、その悪い流れを最後まで引きずってしまったような印象だ。
今年1月にインテルからブラジルのパルメイラスへ移籍したMFフェリペ・メロも、指揮官の問題が大きかったと考えている。伊『FC Internews』によると、フェリペ・メロはマンチーニが指揮官を続けていれば成功を収めることができたはずと語っており、マンチーニの退任が大きなダメージになったとの見解を示している。
「もしマンチーニが今日までクラブを去っていなければ、インテルはチャンピオンズリーグに出ていただろうね。これは疑いがなく、100%と言える。彼はインテルのことをよく理解しているし、僕たちにとって間違いなくベストな指揮官だった。非常に知的な人だし、優れた指揮官だからね」
マンチーニに率いられた昨季のインテルは一時首位に立つなど、名門復活を思わせる時期もあった。最終的にはヨーロッパリーグ出場権を獲得することに成功しており、大きな1歩を踏み出せたはずだった。だからこそ今季の苦戦は残念だ。マンチーニが今も続けていれば、これほど混乱することはなかったのかもしれない。