ジダンだから分かる”マケレレ役”の重要性 レアルの潰し屋は今季UCL最多のタックル数を記録

影のMVP

今季リーガ・エスパニョーラとチャンピオンズリーグのダブルを達成したレアル・マドリードには、MFカゼミーロの存在が欠かせなかった。カゼミーロはアンカーの位置からチームのバランスを保ち、彼がいなければチームが機能しない時すらあった。MVPなどに選ばれるタイプの選手ではないが、クリスティアーノ・ロナウドと同じく絶対外せない選手の1人なのは間違いない。

何よりの武器はタックルだ。英『Squawka』はカゼミーロがレアルをUCL制覇へ導いたと称賛しているが、カゼミーロは今大会で最多となる33度のタックルを成功させている。これはレヴァークーゼンのサイドバックを務めるベンヤミン・ヘンリクス(25回)、モナコMFティエムエ・バカヨコ(25)を抑えてのトップだ。カゼミーロの存在感は際立っていたと言える。

また、時折とんでもないシュートを決めるところも興味深い。3日のユヴェントスとの決勝戦でもカゼミーロはミドルシュートを決めており、これが決勝点だった。相手に当たってコースが変わるラッキーもあったが、ただのラッキーでは済まされない。今季は決勝トーナメント1回戦のナポリ戦でも美しいロングシュートを決めており、意外性溢れるところもサポーターを惹きつける魅力だ。
同メディアは過去にレアルがクロード・マケレレを放出する過ちを犯したが、当時マケレレとチームメイトだった現レアル指揮官ジネディーヌ・ジダンはそんなミスを許さないだろうと伝えており、ジダンだからこそカゼミーロの重要性は痛いほど分かっているはず。来季レアルがもう1度欧州制覇を目指すには、成長を続けるブラジル代表の潰し屋が欠かせない。

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