ユヴェントスでも止められなかったC・ロナウド 今大会も12得点で5シーズン続けてのUCL得点王に

異常な勝負強さ

もはや人間とは思えない異常な勝負強さだ。レアル・マドリードFWクリスティアーノ・ロナウドは3日のチャンピオンズリーグ決勝・ユヴェントス戦で2得点を記録し、今大会の得点数を12に伸ばして大会得点王を獲得した。試合開始前の時点ではバルセロナFWリオネル・メッシが11得点で単独トップだったが、それを決勝でロナウドが追い抜く形となった。

今季のロナウドはグループステージで得点を伸ばすことができず、わずか2点しか挙げていない。しかし決勝トーナメントに入ってからギアが入り、準々決勝のバイエルン戦で5得点、準決勝のアトレティコ・マドリード戦で3得点、そして今回の決勝で2得点と、一気に10得点を稼いでみせた。もうロナウドは強豪クラブ相手には得点を決めないといった批判的な意見は存在しないだろう。

また、これでロナウドは5シーズン続けてチャンピオンズリーグ得点王に輝いたことになる。2012-13シーズンは12得点で得点王に、2013-14シーズンは17得点、2014-15シーズンはメッシ、ネイマールと並ぶ10得点で3人が得点王に、そして昨季は16得点でロナウドだ。欧州最高峰の舞台でこれほど継続的に得点を決められる選手も珍しく、その勝負強さは異常だ。
すでに32歳を迎え、若い頃に比べてスピードが落ちたところはある。それでも今季はゴール前での動き出しの質をさらに高め、ワンタッチでゴールを決めるストライカー的選手に変化。決勝で挙げた2点もすべてワンタッチとなっており、ロナウドの進化の集大成を示すものでもあった。そしてその進化は決勝までわずか3失点しかしていなかったユヴェントスでも止められない驚異のレベルだった。この伝説は来季も続くのか。チャンピオンズリーグの
得点王争いまでロナウドが支配している。

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