アジア勢はグループ突破するだけでヘトヘト…… U-20での全滅に韓国紙「日本も力不足だった」

世界とはまだ差があるか

韓国で開催されたU-20ワールドカップでは、すでにアジア勢が全滅してしまった。ベトナムはグループステージで姿を消し、日本、サウジアラビア、開催国の韓国は揃ってベスト16で敗北。改めて世界のレベルの高さを見せつけられる格好となってしまった。

この結果を開催国として韓国はどう捉えたのか。韓国『スポーツ朝鮮』はアジア勢がグループステージを突破するだけで全エネルギーを使い果たしたかのようだったと分析している。韓国はグループ初戦でギニアと対戦したが、残りの2試合がアルゼンチンとイングランドであることを考えるとギニア相手に勝ち点3はマストだった。韓国はそこに全ての力を注ぎ、予定通りギニアを撃破。さらに勢いそのままにアルゼンチンも撃破してグループ通過を決めたのだが、この時点でガス欠を起こし始めていたというのが同メディアの見方だ。

そのためベスト16で体力的な負担がかかってくることになり、同メディアはベスト16で対戦したポルトガルの方が後半になっても元気だったと振り返っている。これは日本にも同じことが言える。日本もグループステージを突破するのに多くのエネルギーを必要とし、堂安律など疲労が溜まっている選手もいた。少なくとも決勝までベストコンディションは保てなかっただろう。一方で日本と同組だったウルグアイや韓国と同組のイングランドには少し力を落としてもグループで勝ち点を稼ぐ術があった。イングランドもグループ最終戦ではスタメンの多くを入れ替えており、ベスト16へ向けて準備は万端だった。
また、同メディアは集中力も世界とは差があることを伝えている。日本はグループを全勝で通過してきたベネズエラ相手に延長戦まで粘ったが、コーナーキックから失点。まさに一瞬の隙を突かれた格好だった。これについて同メディアは「日本は良い戦いをしたが、やはり終盤に負担が大きくなって集中力が落ちた。延長まで勝負が続いたが、優勝候補を倒すには力不足だった」と伝えている。

サウジアラビアも日本が敗れたウルグアイに1-0で敗れており、世界はスイッチの切り替えが非常に巧みだ。結局ウルグアイもベネズエラも今大会では未だに無失点で、特にウルグアイは若い年代ながら勝ち方を理解している。常にフルエネルギーで真っ向勝負の日本などと違い、世界の強豪国にはそうした巧みな部分もある。ここはまだまだ埋まっていない差と言えるだろう。

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