現在チェルシーを指揮するアントニオ・コンテの評価は今季の成績で急上昇した。チェルシーは昨季10位と大苦戦していたチームで、それを就任1年目で優勝に導いたとなれば評価が上がるのは当然だ。一方で、昨季チェルシーを立て直すことができなかったジョゼ・モウリーニョの評価が少しばかり落ちてしまったところもある。
しかしかつてチェルシーでプレイしたリカルド・カルバーリョは、コンテ1人の手腕だけがチェルシーの首位独走に繋がったとは考えていない。英『FourFourTwo』によると、カルバーリョは元からチェルシーには良い選手が揃っていたと主張。モウリーニョの教え子としてコンテを手放しで称賛することはないようだ。
「実際チェルシーには良い選手がいる。彼らはモウリーニョの下で王者になったんだ。昨季は上手くいかなかったけど、ほとんどの選手は残っている。もちろんこれはコンテにとってはメリットになった。彼は戦略を少しばかり変えたけど、ほとんどはモウリーニョの下で王者になった選手たちだ。そこにはクオリティと才能があったんだ」
今季もチームを引っ張っているのはエデン・アザール、ジエゴ・コスタ、ガリー・ケイヒルら昨季の優勝に貢献した選手たちで、そこにエンゴロ・カンテやダビド・ルイス、マルコス・アロンソらが加わっている。ヴィクター・モーゼスをウイングバックでブレイクさせるなどコンテの手腕が見事だったのは確かだが、一昨季にチームを優勝に導いたモウリーニョのことも忘れるべきではないだろう。