この処分は適切か? 「口が臭い」発言の浦和・森脇、2試合出場停止が確定

他の競技者への侮辱発言と判断

他の競技者への侮辱発言と判断

2試合の出場停止処分が下された森脇(右)photo/Getty Images

明治安田生命J1リーグに所属する浦和レッズは9日、同クラブ所属DF森脇良太に2試合の出場停止処分が下されたと発表した。

問題が生じたのは4日に行われた同リーグ第10節の浦和レッズ対鹿島アントラーズの一戦。78分に浦和が自陣深くでフリーキックを得たが、素早いリスタートを目論んだ興梠慎三が鹿島の土居聖真を押し倒してボールを奪取。この興梠の粗暴な行為が引き金となり、両軍入り乱れての小競り合いとなった。一連の混乱のなかで、森脇が(鹿島の)小笠原満男やレオ・シルバに対して「臭いんだ、お前」という言葉を浴びせたとして、同リーグ規律委員会の調査対象となっていた。森脇自身は試合後のインタビューで小笠原やレオ・シルバを差別する意図はなかったと弁明したものの、小笠原に対して発した「口が臭い」という言葉が他の競技者に対する侮辱発言に相当すると判断され、前述の処分が下されている。

森脇は浦和の公式ホームページを通じ、一連の騒動を引き起こしてしまったことについて、謝罪の言葉を述べた。

「不適切な発言があったとして、2試合の出場停止となったと伺いました。実際に自分の発言が、子どもじみたもので適切ではなかったと思いますし、深く反省しています。僕や浦和レッズを応援してくださっているみなさんに、ものすごく悲しい思いをさせてしまったと思いますし、サッカーを好きで他のクラブを応援してくださっている方、また鹿島アントラーズを応援する方にも不快な思いをさせてしまいました。小笠原選手にも不快な思いをさせてしまいましたし、結果的にレオ・シルバ選手にも同様の思いをさせてしまいました。本当に申し訳なく思っていますし、今後二度とこうした行動はしないようにしていきます」(一部抜粋)

今回の問題では、「臭い」という言葉を誰にむけて放ったのかが焦点となっていた。もしレオ・シルバに放ったものであれば人種差別にも発展しかねない事件であり、厳罰も予想されていたが、結局そこは森脇の主張が認められたのか、2試合出場停止という処分に留まっている。この処分が適切かどうかについては、今後も議論が巻き起こりそうだ。

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