モウリーニョは今でも”スペシャル・ワン”か? 昨季の失敗、今季の低調ぶりに英紙「勝つ能力落ちた」

名将の手腕に疑問符

名将の手腕に疑問符

マンUを率いるモウリーニョ photo/Getty Images

昨季チェルシーで大失敗し、今季から率いるマンチェスター・ユナイテッドでもトップ4入りさえ厳しい状況に追い込まれている指揮官ジョゼ・モウリーニョ。これまでモウリーニョはチェルシーでプレミアリーグ制覇、インテルで3冠を達成するなど、輝かしいキャリアを収めてきた。しかし、英『Daily Mirror』は最近の低調な成績から指揮官としての手腕が落ちてきたのではないかと議論している。

何より昨季のチェルシーでの失敗は印象が悪く、モウリーニョの評価を大きく下げたのは間違いない。今季もシーズン開幕当初はマンUを優勝候補に推す声も多かったのだが、始まってみると昨季まで率いていたチェルシーに大きく差をつけられて独走を許してしまっている。得点数も少なく、昨季までマンUを指揮していたルイ・ファン・ハールと同じくらい退屈なサッカーだとも批判されている。

同メディアのアンディ・ダン記者は「モウリーニョの敗戦を回避する能力は消えていないが、試合に勝つ能力は落ちた」とコメントしており、確かに今季は引き分けばかりが目立つ。負けにくいチームを作り上げたのは見事だが、さすがにリーグ戦で14引き分けは多すぎる。今のマンUに勝つ力がないと言われても仕方がないだろう。
一方でモウリーニョがEFLカップやコミュニティシールドを制していることを忘れるべきではないとの意見もあり、まだモウリーニョの手腕が落ちたかを決めるのは早いのかもしれない。ヨーロッパリーグも制することができれば、今季のマンUは何かとタイトルに恵まれたシーズンを過ごしたことになる。

果たしてモウリーニョは今でも世界のトップを争う名将なのか。これまでの経歴が凄すぎるがゆえに今季の戦いぶりには100%満足できないところがある。来季はリーグタイトル争いに加わる必要があり、自らをスペシャル・ワンと呼ぶモウリーニョの手腕が試されている。

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