名将アンチェロッティが一気に窮地? 英紙「バイエルンは国内リーグ制するだけでは不十分」

UCL、国内カップ敗退で逆風が

昨夏にジョゼップ・グアルディオラからバイエルンの指揮官を引き継いだカルロ・アンチェロッティには、無難な選択をしたとの意見が目立った。バイエルンはすでにグアルディオラがチームの骨格を作っており、ドイツ国内でも圧倒的な力を誇っていた。何かしらのタイトルを獲得できるのは確実で、復活を願うミランなどの指揮官に就任するよりは賢明な選択だったのは間違いない。

しかし、バイエルンでの仕事は想像以上に難しいものになっている。経験豊富なアンチェロッティに求められていたのはチャンピオンズリーグ制覇だが、レアル・マドリードに敗れて失敗。さらにDFBポカールでもドルトムントに敗れてしまい、今のアンチェロッティにはブンデスリーガしか残っていない。英『Daily Mail』は「バイエルンの指揮官は国内リーグを制するだけでは不十分」と厳しい見方をしており、今季は失敗に終わったと捉えられている。

さらに今季を最後にフィリップ・ラーム、シャビ・アロンソのベテラン2人が引退することを表明しており、チームは頼れるリーダーを失うことになる。チャンピオンズリーグ敗退後は一気に若返りが必要との意見が増え、アンチェロッティには将来に向けたチーム作りが求められている。これはかなり難解な作業となるだろう。
ここまでの戦いを見ても、アンチェロッティはキングスレイ・コマンやレナト・サンチェスら若手選手にはあまりプレイタイムを与えていない。今季はよりアリエン・ロッベンやフランク・リベリらベテラン組に頼っている印象が強く、アンチェロッティの下で若返りは進んでいない。

就任当初のアンチェロッティはグアルディオラの築いたベースを基に戦っていく考えを示していたが、来季からは若返りを含め新たなスタイルを植え付けていかなければならない。バイエルンでの仕事を選んだのは賢明と言われたが、今季の成績が失敗と判断されたことで厳しい状況に陥っている。

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