他クラブならもっとタイトルを獲得できたはず それでもトッティは「ローマへの忠誠心こそ誇り」

長いキャリアでタイトルは少なく

ローマに所属するFWフランチェスコ・トッティは、イタリアと世界を代表するレジェンド的存在だ。しかし、その長いキャリアでセリエAを制した経験は1度しかない。トッティほどの才能を持つ選手としては非常に珍しいケースだ。

ローマでのプレイにこだわらなければ、恐らくもっと多くのタイトルを獲得できたことだろう。しかし伊『Corriere dello Sport』によると、トッティは「ローマは世界で最も美しい街だ。ローマの人間、そしてローマのファンとしてここでキャリアを終えられるのは誇りだよ」とコメントしており、ローマでキャリアを続けられたことに満足しているようだ。

トッティ自身もレアル・マドリードのような強豪クラブに移籍すればタイトルをもっと獲得できた可能性もあると感じているようだが、「恐らく他の場所ならもっと多くのトロフィーをゲットできただろうね。だけど、僕の最大の誇りはローマへの忠誠心さ」と語っており、移籍を選択しなかったことにも後悔していない。これこそトッティが愛される理由なのだろう。
また、トッティと言えばトップ下の位置からチームをコントロールするタイプの選手だ。現代サッカーではトップ下を置かないチームも増えてきており、トッティのような選手にとっては厳しい時代とも言える。しかしトッティは40歳の今でも現役でプレイしており、こうした流行にも苦戦してこなかった。

それについてトッティは、「以前のように10番の位置の選手がピッチを支配することはないし、戦術は変化している。選手たちは自分の役割を読み取り、新たな解決策を見つけていくべきだと思うね」と語っており、時代に合わせて適応していく努力をすべきとの見方を示している。

トッティが愛される理由はローマ一筋であること、そして常にローマに貢献するべく時代の流行に合わせてきたところにもあるのだろう。クラブへの忠誠心、周囲から信頼されるテクニックを持つトッティはまさにローマのレジェンドと呼ぶにふさわしい存在だ。

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