想像の遥か上をいくメッシ、“クラシコ”で通算500ゴール達成 劇的AT弾でバルセロナを勝利に導く

逆転優勝へ望みつなぐ

リーガ・エスパニョーラ第33節が現地時間23日に行われ、レアル・マドリードとバルセロナが対戦した。本拠地サンティアゴ・ベルナベウで戦うレアル・マドリードは、2位バルセロナに1試合未消化ながら勝ち点3をつけて首位に立つ状況で、世界中のサッカーファンが注目する“エル・クラシコ”を迎えた。

レアル・マドリードは、前節2得点のイスコがスタメンを外れ、ガレス・ベイルが復帰した。一方のバルセロナはBBCを抑えるために4バック、リオネル・メッシがトップ下の[4−4−2]の布陣で臨み、3試合の出場停止処分が下されているブラジル代表FWネイマールの代わりにFWパコ・アルカセルが起用された。

立ち上がり10分、レアルのジネディーヌ・ジダン監督は普段とは反対のサイドとなるガレス・ベイルを左サイド、クリスティアーノ・ロナウドを右サイドで起用する。だが奇策ははまらず、慣れ親しんだ[4−3−3]に戻すと、28分に試合が動く。レアル・マドリードは、CKの流れからDFマルセロがクロスを送りこむと、裏へ抜け出したDFセルヒオ・ラモスが右ポストを直撃するシュートを放つ。このこぼれ球を仕事人MFカゼミロが押し込み、先制に成功した。
だがすぐさまバルセロナが反撃する。レアルの先制から4分後、バルセロナは巧みなパスワークでディフェンス網を突破すると、メッシがDFカルバハルを抜き去って同点ゴールを決めた。メッシは2014-15シーズンから“エル・クラシコ”で無得点だったが、サンティアゴ・ベルナベウで13得点目を記録する。その後、コンディションの整わなかったベイルに代わり、MFマルコ・アセンシオがピッチに投入され、試合は1−1で45分を迎える。

後半、互いにゴール前に攻め込む白熱した展開になる。53分にはマルセロのクロスに合わせてベンゼマがヘディングシュートを放ち、バルセロナは68分にMFアンドレス・イニエスタのロングフィードにダイレクトで合わせたスアレスがボレーシュートを放つも、互いにGKが好セーブを見せる。その後、70分を目安に両監督は交代のカードをきった。レアル・マドリードはカゼミロに代えてマテオ・コバチッチを、バルセロナはパコ・アルカセルに代えてアンドレ・ゴメスをピッチに送り出す。

すると73分に試合がバルセロナに傾いた。ペナルティエリア手前でボールを拾ったMFイバン・ラキティッチは、飛び込んできたMFトニ・クロースをかわすと、左足を振り抜いて強烈なミドルシュートをゴールに突き刺した。追いかけるレアルはさらに、キャプテンのセルヒオ・ラモスがメッシをメッシを倒して一発退場。厳しい状況に追い込まれたが、途中出場したハメス・ロドリゲスが意地を見せる。86分、逆サイドからニアサイドに走り込み、マルセロのクロスに飛び込んで同点に追いついた。

白熱した一戦はここで終わらない。アディショナルタイム、自陣からバルセロナDFセルジ・ロベルトがドリブルで駆け上がってA・ゴメスにつなぐと、DFジョルディ・アルバにパスを供給。ジョルディ・アルバの折り返しのパスをメッシがダイレクトで振り抜いてゴール左隅に流し込み、勝ち越し点を決めた。メッシはバルセロナで通算500得点目のメモリアルゴールを“エル・クラシコ”で達成した。試合はここで終了。バルセロナがレアル・マドリードに3−2で勝利を収め、リーグ戦2連勝を飾った。

[メンバー]
レアル・マドリード:ナバス、カルバハル、セルヒオ・ラモス、ナチョ、マルセロ、カゼミロ(→コバチッチ 70)、モドリッチ、クロース、ベイル(→アセンシオ 39)、ベンゼマ(→ハメス・ロドリゲス 82)、クリスティアーノ・ロナウド

バルセロナ:テア・シュテーゲン、セルジ・ロベルト、ピケ、ユムティティ、ジョルディ・アルバ、ブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ、メッシ、ルスアレス、パコ・アルカセル(→アンドレ・ゴメス 70)

[スコア]
レアル・マドリード 2−3 バルセロナ

[得点者]
レアル・マドリード:カゼミロ(28)、ハメス・ロドリゲス(86)
バルセロナ:メッシ(34、90+)、ラキティッチ(73)

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