クロップ率いるリヴァプールの得点数はドルトムント時代に匹敵 問題はトッテナムの倍近い失点数

40失点が足を引っ張る

リヴァプールがリーグ制覇を達成するには何が足りないのか。恐らく多くのサポーターはその理由を分かっているだろう。近年のリヴァプールはとにかく守備に問題がありすぎるのだ。今季は現時点で69得点を挙げており、これはプレミア最多の数字だ。しかし、失点が40点と多い。2位トッテナムの失点が半分ほどの22点であることを考えると、いかにリヴァプールの失点数が多いかが分かってくる。逆に40失点もしながらリーグ3位につけているのは驚きと言えるかもしれない。

この40失点という数字は、現在のトップ7の中では6位アーセナルと全く同じ数字でワーストだ。アーセナルがトップ4入りに苦労している現状を考えると、リヴァプールも失点数を減らしていかなければ来季の成功はない。英『Squawka』も「リヴァプールがトップ7の中で最悪の失点数」だと伝えており、とにかく余計な失点が目立つ。

同メディアは指揮官ユルゲン・クロップがドルトムントでリーグ制覇を達成した際の数字を紹介しているが、優勝した2010-11シーズンは67得点22失点、連覇を果たした2011-12シーズンは80得点25失点だ。プレミアリーグとブンデスリーガでは環境もレベルも異なるため単純な比較はできないが、やはり失点は20点台に留めておきたい。
ドルトムントでも2位フィニッシュとなった2012-13シーズンは81得点42失点、最後の2013-14シーズンは80得点38失点と、やはり失点の多さが足を引っ張っている。リヴァプールはリーグ戦の残り5試合で何点か加算するはずで、得点数はクロップ政権時のドルトムントと同じ80点近くに到達するだろう。あとは守備さえ改善できればリーグ制覇も達成可能な目標となってくる。

今夏はとにかく守備の補強に全神経を集中する必要がありそうだが、リヴァプールは守れるチームに変われるのか。クロップの下で攻撃が安定してきたことを考えると、リーグ制覇はあと1歩のところまで迫っていると言えるはずだ。

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