もう1度「バルサらしさ」を取り戻して! スペイン紙が求める圧倒的支配への”原点回帰”

ユヴェントスに完敗

180分間で1点も奪えずにチャンピオンズリーグ準々決勝敗退。バルセロナはユヴェントスにあっさりと敗れてしまった。チャンピオンズリーグを制した2014-15シーズンとは明らかに違う状態にあり、リーグ戦の状況を含めバルセロナはどこかおかしくなってしまっている。

では、バルセロナがもう1度最強になるためには何が必要なのか。スペイン『MARCA』が求めたのは原点回帰だ。ルイス・エンリケ体制になってからのバルセロナはMSNを中心とした縦に速いサッカーを展開していたが、そのぶんボール支配率は低下。相手に何もできなくさせていた一時期のポゼッションサッカーは見られなくなり、同メディアはもう1度バルセロナのスタイルに戻るべきとの考えだ。

ただし、それをするには中盤の質を高める必要がある。今も中心はセルヒオ・ブスケッツ、アンドレス・イニエスタが担っており、アンドレ・ゴメスやデニス・スアレスら新加入組は物足りない。しかしイニエスタは32歳とフル稼働が難しい年齢になっており、怪我も増えた。同メディアはイニエスタの代わりを見つける必要があると伝え、中盤をコントロールできる新たな天才を求めている。そう簡単に現れる存在ではないが、バルセロナらしさを取り戻すには中盤を支配できる圧倒的なMFが必要だ。
また、今回のユヴェントス戦ではサイドバックの出来にも違いがあった。ユヴェントスでは元バルセロナのダニエウ・アウベスが好パフォーマンスを披露し、左サイドのアレックス・サンドロも馬力がある。両者とも繋ぎの面でもチームに貢献しており、バルセロナのジョルディ・アルバやセルジ・ロベルト、ジェレミー・マテューらよりも質は高かった。同メディアも新たなサイドバックが必要との見方を示しており、全盛期のアウベスやエリック・アビダルのような存在が欲しいところ。

今季は1回戦でもPSG相手に1stレグで4失点するなど、内容は不安定だった。何かを変える必要があるのは明らかで、改善できなければ来季も同じような結果に終わる可能性もある。特に中盤と最終ラインには手を加える必要があるが、バルセロナは本来の強さを取り戻せるか。

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