UCLで誤審連発! 世界最高峰の舞台でオフサイド、ハンドなど”人間の目”によるミス相次ぐ

4試合全てで議論呼ぶ判定が

世界中のサッカーファンが楽しみにしていたチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグでは、少々残念なことがあった。それは選手たちのパフォーマンス以上に審判が目立ってしまったことだ。11日と12日に準々決勝の4試合が行われたが、思わず「え!?」とテレビの前で声を挙げてしまった人もいたのではないか。

まず誰の目にも明らかだったのは12日のドルトムントVSモナコ戦でのオフサイド疑惑だ。モナコは前半19分に世界を騒がす超新星キリアム・ムバッペが先制ゴールを決めたが、ムバッペの位置はオフサイドだったように見えた。トーマス・レマーがクロスを上げた瞬間にムバッペの体が半分ほど出ており、このゴールが認められたのはドルトムントにとって不運だった。

アトレティコ・マドリードとレスター・シティ戦でも微妙な判定があった。アトレティコは前半28分にアントワーヌ・グリーズマンがカウンターから左サイドを独走し、それを追いかけたレスターMFマルク・オルブライトンが後方から倒してファウルの判定に。ペナルティエリアの中か外か際どい位置だったが、主審は迷わずPKスポットを指示。しかし、リプレイで見ると接触があったのはボックスの外だったように見える。結局このPKが決勝点となり、英『Telegraph』もこれを主審のミスだと取り上げている。
バイエルンとレアル・マドリードの一戦では、44分にバイエルンFWフランク・リベリのシュートがレアル・マドリードDFダニエル・カルバハルの左腕に当たったとの判定でPKに。しかし、こちらもリプレイで見るとカルバハルの胸、肩付近に当たっているように見え、腕だったと判断するのは難しい。結局このPKをアルトゥーロ・ビダルが大きく外したことで試合に特別な影響は与えなかったが、審判が試合を左右してしまいかねないシーンだった。

また、11日に行われたユヴェントスとバルセロナの一戦でもオフサイドの誤りがあった。72分、サミ・ケディラが攻め上がってペナルティエリア内でボールを受け、そのまま左足でクロス。それにファン・クアドラードが反応していたのだが、審判の判定はケディラの位置がオフサイドとのことだった。しかし、こちらもリプレイで見ると オフサイドはない。SNS上ではユヴェントスサポーターから「4点目が決まっていたのでは?」といった意見が出ており、間違ったオフサイドで得点を取り消されたと感じたサポーターも多いようだ。

準々決勝1stレグの4試合全てで議論を呼ぶ判定があり、スッキリしない内容となってしまった。最近はビデオ判定を積極的に導入すべきとの声もあるが、これだけ人間の目でミスが出ればテクノロジーの力に頼るべきか。

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