ヴェンゲル政権はもう終わりにすべきか? 勝率は最初の10年と変化なしも、不名誉な記録続々

調子が上がらず

最後はこうしてバタバタと崩れていくものなのだろうか。アーセン・ヴェンゲル率いるアーセナルは最悪といっていいような状態にある。何より今季はヴェンゲル体制で貫いてきたトップ4入りが困難となっており、サポーターからもヴェンゲル退任を望む意見は多い。5日のウェストハム戦に3-0で勝利したことで少し落ち着いたかと思ったが、10日にはクリスタル・パレスに0-3で敗戦。ヴェンゲルもチームを立て直せなくなっているのだろう。

しかも英『sky SPORTS』によると、今回のクリスタル・パレス戦で様々な悪い記録が生まれてしまったという。まずヴェンゲルがアーセナルの指揮官になってからアウェイゲームを4試合連続で落とすのは初めてのことで、クラブとしては1995年以降ではワーストの記録だ。現在はチェルシー、リヴァプール、WBA、クリスタル・パレスと4連敗中だ。17日にはアウェイでのミドルズブラ戦が控えており、少しばかり嫌な予感はある。さらにアウェイでの4連敗のスコアが悪すぎる。4試合すべてで3失点してしまっており、アウェイゲームで4試合続けて3失点もするのは1929年以来のことだ。

またアーセナルはリーグ戦直近8試合で5敗しているが、これより酷いのは6敗の最下位サンダーランドのみ。失点数はついに19位のミドルズブラよりも多い39失点となってしまい、守備の崩壊も止まらない。これではサポーターがブーイングするのも仕方がないだろう。
ただし、興味深いのはヴェンゲル政権最初の10年と、ここまでの10年の勝率がそれほど変わらないことだ。1996-97シーズンから2005-06シーズンまでの勝率は57・6%となっているが、それから今日までの勝率は僅かに下がった57%だ。差があるのはタイトル獲得数で、最初の10年は11のタイトルを獲得。以降の10年では4つしか獲っていない。

最初の10年に比べてプレミアリーグの環境が大きく変わってきたのも事実で、ヴェンゲルのチームはそれに対応できなかった。今季も続々と優秀な指揮官がプレミアリーグにやってきており、その結果としてアーセナルはトップ4から漏れてしまっている。これらの不名誉な記録も含め、ヴェンゲル体制は終わりにした方がいいのだろうか。

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